日本企業が「eメタン」参画 解説

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eメタンが世界で輸出入された実績はまだなく、日本や欧米の各国内で実証実験などによる小規模な生産が現状だ。大規模に生産し輸出入を見据えた事業は米国を中心に複数検討されているが、今回のネブラスカでの事業が初めて基本設計に入る。

同社グループは経営計画「BLUE ACTION 2035」で環境戦略を主要戦略の一つとして位置付け、「商船三井グループ 環境ビジョン2.2」において､2050年までのネットゼロ･エミッション達成を目標に定めている。カーボンニュートラルなe-メタンの舶用燃料としての活用に加え、1983年の参画以来蓄積してきたLNG輸送のノウハウや液化CO2の海上輸送を通じた合成燃料のサプライチェーン開発を通じて、e-メタンの普及およびバリューチェーンの構築に貢献していくとしている。

製造したeメタンは大阪ガスが出資するLNG基地などに送り、LNG船で日本まで運ぶ。大阪ガスなどは27年度までに投資内容の詳細を詰める。

大阪ガスは米国で天然ガスを改質して水素をつくる際に出るCO2を地下貯留する「ブルー水素」で合成したeメタンの輸入も検討している。多様な手法でeメタンの調達コストを抑えられないか模索し、持続可能なサプライチェーン（供給網）の構築を目指す。