ドル円一時133円台半ば 期末の需給で特殊な動き
30日のドル円は132円台でほぼ横ばいの動きとなりましたが、本日朝には期末のドル買いなどで一時133円台半ばまで上昇する場面もありました。
ドル円は30日早朝に132円台後半の高値を付けた後、前日の大幅な上昇からの反動や本邦輸出関連企業の年度末に絡むドル売りなどを背景に、夕方に一時132.21円前後まで下落しました。
その後は欧米株の堅調な推移や米金利の上昇とともに持ち直し、22時過ぎには132.96円前後へと反発しました。
本日未明にかけて米長期金利の低下などを受けてドル売りが強まり、再び132円台前半まで押し戻される場面もありましたが、月末・期末のドル買いの動きもあり本日朝には一時133円台半ばまで上昇しました。
ドル円反落を警戒 本日米PCE発表
30日のドル円は金融不安への過度な警戒感が後退する中、132円台で方向感に乏しい動きとなりました。
21時半に発表された米10-12月期四半期GDPは下方修正、米新規失業保険申請件数は予想以上の増加と、ともに冴えない結果となりましたが市場の反応は限定的でした。
本日は複数の米指標が発表され、特に米2月個人消費支出(PCEデフレーター)に注目が集まります。金融不安がひとまず落ち着き、市場の関心は再び米経済におけるインフレの動向へと向かっています。市場では米利上げ休止観測が広がっており、本日の米指標で弱い結果が示されれば、日米の金利差縮小が意識されてドル円の下落につながる展開も予想されます。
また、本日は月末・期末が重なるため、引き続き実需に絡んだ特殊な値動きにも注意が必要となりそうです。
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ドル円一時133円台半ば 本日米PCE発表
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は、前日比9.70ドル(0.5%)安の1オンス=1817.10ドルで終了した。スポット価格はニューヨーク時間午後3時現在、0.7%安の1810.51ドル。
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、133円台を挟んだしっかりとした推移となった。
ニューヨーク商品取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物4月限は、前日比93セント(1.2%)高の1バレル=76.32ドルで終了した。ロンドンICEの北海ブレント4月限は95セント高の83.16ドル。
31日午前の東京市場でドル円は上昇後に反落。
ドル円は3/24に記録した安値129.65(2/3以来の安値圏)をボトムに反発に転じると、今週末にかけて、一時133.59(3/17以来の高値圏)まで急伸しました。
2023年3月31日、21時の外国為替相場ドル/円は、東京時間の高値を更新し、一時133.59円前後まで上昇しました。その後は、調整売りが優勢となり133.10円台まで押し戻されています。本日、日経平均株価が3週間ぶりに2万8000円台を回復しました。欧米の金融システム不安が後退する中でリスクオンとなり株高に加えドル買い・円売りが強まっています。ユーロ/円は、18時に発表されたユーロ圏3月消費者物価指数の前年比が+6.9%と予想(+7.1%)以上に前回(+8.5%)から伸びが鈍化したことでユーロ売りが強まり、一時144.89円前後まで下落しています。その後も下落の流れは続き、144.70円台まで下値を拡大しています。
外国為替市場ではドルが上昇。米インフレ指標と金融当局者のタカ派発言を受けて米利上げ予想が強まった。新たな対ロシア制裁や米中の緊張もドルを下支えした。ドル指数は週間で昨年9月以来の大幅な上昇率。円は対ドルで下落し、週間でも6週連続安となった。
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