金(ゴールド)CFD(外為どっとコムの取引口座「CFDネクスト」の銘柄名:金スポット)について、昨日の振り返りと現在のポイントについて短時間で確認できるようまとめました。
金(ゴールド)市場の値動き まとめ
8月16日、金相場は大幅に上昇しました。ニューヨーク商品取引所の12月限の金先物価格は、前日比45.40ドル(1.82%)高の1オンス2537.80ドルで取引を終えました。これは中心限月の清算値ベースで史上最高値更新となり、週間では2.60%の上昇となりました。
この顕著な上昇の背景には複数の要因が影響しています:
1. 為替市場:対ユーロでのドル安が金価格を押し上げています。
2. 金融政策期待:
– 米国の利下げ観測が強まっており、特に予想を下回った住宅市場の統計を受けて、利下げのペース加速と幅拡大の見通しが強まっています。
– 金利低下は一般的に金投資にとって好材料となります。
3. 長期的トレンド:金相場は年初から約20%上昇しており、強い上昇基調にあります。
4. 地政学的リスク:中東の緊張やロシア・ウクライナ戦争が、安全資産としての金の需要を高めています。
5. 中央銀行の動向:継続的な金購入が価格を下支えしています。
専門家の見解:
– 金価格が今後数四半期で2700ドルに到達する可能性を指摘しています。
– 最近の指標が景気後退の新たな兆候を示しており、FOMCがこれまでの予想以上に大きく利下げを行う可能性を示唆しています。
市場動向:
– CFTCのデータによると、投機筋の買い越しポジションは7月中旬に4年ぶりの水準に達した後、やや減少しています。
– 金ETFの保有量は、長期の流出傾向から最近増加に転じています。
金市場は現在、マクロ経済環境、金融政策、地政学的リスクなど、複数の要因が複雑に絡み合う中で強い上昇トレンドを示しています。これらの要因のバランスを注視しながら、短期的な価格変動と長期的なトレンドを見極めていく必要がありそうです。
最新の金(ゴールド)CFD 日足チャート
30分足チャート
日足チャート
金(ゴールド)CFDについて、テクニカル分析では、単純移動平均線(10日)が右肩上がりの中、価格は移動平均線の上に位置した。また、相場の過熱感をはかるRSIは、「買われすぎ」とされる70を超えて推移している。
※リアルタイムの価格はこちらから確認できます。
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お知らせ:FX初心者向けに12時からライブ解説を配信
外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。
金(ゴールド)の上昇・下落変動要因
上昇要因
インフレの期待:物価上昇の予測が強まると、金を価値保存手段として買う動きが強まる。
経済的不安定性:経済危機や金融市場の不安定時には、安全資産としての金への需要が高まる。
実質金利の低下:金利がインフレ率を下回ると、金への投資が魅力的になる。
通貨価値の低下:特に米ドルが弱まると、金価格は上昇する傾向がある。
地政学的緊張:紛争や政治的不安が高まると、リスク回避のため金への投資が増える。
中央銀行による購入:中央銀行が金を買い増すと、供給が減り価格が上昇する。
下落要因
インフレ率の安定または減少:物価上昇の懸念が和らぐと、金への投資需要が減少する。
経済的安定:経済が安定し、リスク資産への投資が増えると、金への需要が減る。
実質金利の上昇:金利がインフレ率を上回ると、金に対する魅力が減少する。
通貨価値の強化:特に米ドルが強まると、金価格は下落する傾向がある。
地政学的緊張の緩和:地政学的リスクが減少すると、金へのリスク回避需要が落ちる。
中央銀行による売却:中央銀行が金を市場に売り出すと、供給が増え価格が下がる。
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予想通りならば為替要因は逆向きで国内金価格には下落圧力となる
金相場の将来予測は、長期保有を前提とするか、短期保有を前提とするかで大きく異なります。 金生産量の減少により、相場は徐々に上昇することが予想されますが、短期的には他の要因で一時的に相場が下落することが予測されます。つまり、短期保有でリターンを得たい場合には、他の投資対象も視野に入れる方法が有効であるということです。 投資の今後を考え、成功させるためには、自身の投資スタイルや投資目的なども考えてみると良いでしょう。
また、円建ての金価格は、現在の円安トレンドが円高に変わったときに下落するリスクを常に抱えていることも忘れてはなりません。
また、2007年のサブプライムローン問題も金価格上昇の要因となりました。このときまでに金価格は、3000円台を突破しています。
その後、各国政府の金融緩和策や経済対策が功を奏し、株価は徐々に回復しました。株価とともに反転した金価格は、4月以降は株価を上回る勢いで回復していきます。
その要因となった社会情勢について、当時の金相場とともにご説明します。
そして、翌年には2013年金融緩和政策「アベノミクス」が実施され円安が促進。同時に金価格も1年で4000円台前半から5000円台に迫る急激な値上がり傾向を迎えています。
ここでは、2020年以降の金価格の動向を追うことによって、金価格を変動させる要因について確認しておきましょう。
金(ゴールド)最高値更新!「始まりの始まり」
現在問題となっているロシアとウクライナの戦闘状態が解決すれば、いったん金への需要が減退し、金価格が下落する可能性は十分あります。
まずは、改めて金市場がどのような要因で動くのかを整理してみたい。金市場は、一応商品市場のカテゴリーに属しているものの、実際には金融商品と言っても過言ではない。
新型コロナウイルスの感染が拡大しつつあった2020年2月、経済の先行き懸念から株価は下落し、金が買い進められます。
ほどなく株価の暴落ぶりを目の当たりにした投資家たちは不安に駆られ、資産を現金化する動きに転じます。株に遅れて、さすがの「有事の金」も売られ、3月下旬頃まで値を下げていきました。
米ドル円相場に関しては、160円を超える米ドル高・円安局面は、売られ過ぎ感が強く、円安はピークを付けたと見ている。先週末時点までで、年始からのNY金の上昇率は16.8%、対して国内金価格は31%となっている。上昇率の違いは円安効果による。米ドル円相場は今後時間をかけながら150円方向に進むとみている。予想通りならば為替要因は逆向きで国内金価格には下落圧力となる。ただし、NY金については高値更新を読むことから、実際には国内金価格は一定の高値水準を維持し高値更新もあるとみる。その場合でも、上昇スピードは落ちると思われる。
その後、オミクロン株の症状が比較的軽いとわかったことで、投資家はあらためてリスクを取り始め、金価格はいったん上昇を終えます。
ただし、金の値動きを短期的に予想することは難しいため、5年から10年後などを見据え長期的に考える必要があります。
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