ドル円、売り目線|ドル売り・円買いで下落しやすい地合いが続く(今日から来週のFX予想)2024/8/26

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ドル円、売り目線|ドル売り・円買いで下落しやすい地合いが続く(今日から来週のFX予想)2024/8/26
 

「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
X(Twitter) : https://twitter.com/gaitamesk_ueha

今日のドル円  テクニカル分析で環境認識(動画の内容 ポイントまとめ)

1. 現在の状況:
   – 143.70円台で推移、一時は8月5日以来の水準143.40円台へ下落
   – ドル安・円高基調が継続

2. テクニカル分析:
   – 移動平均線は弱気のパーフェクトオーダー
   – RSIは30ラインに張り付き、売り圧力が強い
   – 高値と安値を切り下げる展開

3. 背景要因:
   – 植田日銀総裁の追加利上げに前向きな発言
   – パウエルFRB議長の利下げ示唆発言
   – 米国の大幅利下げ観測の高まり

4. 今週の見通し:
   – ドル安・円高基調の継続が予想される
   – 重要な経済指標は少ない(週末のPCEデフレーターに注目)

5. 注目ポイント:
   – 下値目標: 141円台(8月の安値)
   – 上値抵抗: 146円台(10日、20日移動平均線付近)

6. 取引上の注意点:
   – 基本的に売り目線が優勢
   – 143円台前半での終値に注目
   – 短期的な動きにも注意が必要

総じて、ドル円相場は下落傾向が続く可能性が高く、141円台を目指す展開が予想されます。ただし、143円半ばのサポートラインを意識しつつ、短期的な反発にも注意が必要です。来週の米雇用統計も見据えた慎重な取引姿勢が求められます。

『最新のドル/円相場を解説』

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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe)
2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。

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4日のニューヨーク外国為替市場でドル円は続落

弊社は年内の日米金融政策について、米連邦準備制度理事会(FRB)は9月と12月に25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)ずつ利下げを行い、日銀は10月に無担保コール翌日物金利の誘導水準を0.25%に引き上げると予想しています。これに伴いドル高・円安の動きは一服すると考えていますが、日銀の利上げは半年毎の緩やかなペースを想定しており、ドル円の年末着地水準は153円程度と、大幅なドル安・円高は見込んでいません。

日銀が7月の金融政策決定会合で長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)運用の柔軟化を決定した以降、本邦の長期金利の動きや日銀による臨時の国債買い入れオペの実施有無に関心が集まっており、ドル円もこれに絡んで神経質な動きとなっている。YCC柔軟化で本邦長期金利に上昇圧力が強っているが、日銀は長期金利の1%までの上昇を容認しつつも機動的に対応するとしており、金利はじりじりと上昇して落ち着きどころを探る状況が続くことが、ドル円の上値を圧迫しそうだ。目先はドル円に方向感が出にくく、日米金利動向を眺めながら上下し、新規の手がかり待ちとなるか。

4日のニューヨーク外国為替市場でドル円は続落。終値は141.76円と前営業日NY終値(142.58円)と比べて82銭程度のドル安水準だった。米労働省が発表した7月米雇用統計では非農業部門雇用者数が18.7万人増と予想の20.0万人増を下回った一方、失業率が3.5%、平均時給が前月比0.4%/前年比4.4%と予想より強い内容となった。

ただ、CPI発表後、①複数の米金融当局者から利下げは急がない旨の発言が相次いだこと、②米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨(4月30日、5月1日開催分)で追加利上げの議論がみられたこと、③米経済指標で景気の底堅さが確認されたこと(図表1)で、再びドル買い・円売りの流れに転じました。その結果、CPI後のドル安・円高の値幅は完全に埋め戻され、ドル円はここ数日、157円前後で推移しています。

ドル円は4月29日に一時1ドル=160円17銭水準をつけたあと、政府・日銀によるドル売り・円買い介入とみられる動きを受け、5月3日には151円86銭水準までドル安・円高が進みました。その後ドル円は、5月14日にいったん156円74銭付近まで戻りましたが、翌15日発表の4月米消費者物価指数(CPI)がインフレ懸念を和らげる内容となったことでドル売り・円買いが優勢となり、16日には153円60銭近くに達しました。

本日は東京タイムだけではなく、欧米市場でも注目の経済指標やイベントは予定されておらず、ドル円は日米金利や株価の動向を眺めながらの動きとなりそうだ。先週末の米雇用統計で、最近の米長期金利の上昇とドル高の調整が進んだが、米連邦準備理事会(FRB)による利上げ継続の可能性が残されており、ドル高の地合いは当面続きそう。雇用の鈍化はFRBに一定の安心感を与えるかも知れないが、労働市場の逼迫懸念は解消されたとは言えず、賃金の上昇によるインフレ高の継続が懸念される。

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