米の品薄続く 流通滞っている背景

米の品薄続く 流通滞っている背景
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米の品薄続く 流通滞っている背景

農林水産省が2023年12月に発表した同年産のコメ(水稲)の全国作況指数(平年=100)は、平年並みの101。しかし米穀店によると、昨夏は猛暑による高温障害に見舞われたため、売り物にならない商品も一定の割合で含まれているという。「暑過ぎると稲穂は成長するが中身が詰まっていない状態ができてしまう。農水省は実績を平年並みと発表しているが、実際の流通量は平年の水準を下回っている」と指摘する。

価格高騰の解消について、『中嶋米穀』石河社長は「恐らく9月上旬になると新米のコシヒカリなどが出荷されるので、そうなれば米不足も一旦落ち着くのでは」としています。また、農林水産省も、「2024年の新米がこれから流通するため、価格は徐々に落ち着くとみている」ということです。Q.秋葉社長も、9月上旬ぐらいに落ち着くだろうとみていますか?(秋葉社長)「新米が出てくるので、ある程度、米不足は解消すると思います。ただ、根本的な値下がりはないと思います。というのも、今まで古米と新米が両方流通することで成り立っていたものが、古米がないわけです。また、新米でさえ猛暑の影響を受ける可能性もありますので、値段が確実に落ち着くことはなく、高値が続いていくと思います」Q.毎日食べていたお米が高級品になる可能性もありますよね?(岸氏)「恐らく、そうなると思います」

スーパーマーケットに所狭しと並ぶ食料品──。そんな日常の風景が「当たり前」ではなくなる日が来るかもしれないと思い知らされたのが、ロシアによるウクライナ侵略をきっかけとした穀物やエネルギー価格の高騰だ。ロシアがウクライナなどとの黒海穀物合意を停止する暴挙に出て、世界各地で小麦などの流通量が減ることになったのだ。

スーパーや米穀店でコメが品薄になっている。前年収穫されたコメは高温障害による品質悪化により、売り物にならない商品が増え、例年より在庫が少なかった。さらにインバウンド(訪日外国人客)の急増など想定外の複数の要因が重なったことが響いている。だが、温暖な地域では8月中旬から新米の出荷が始まっており、9月上旬ごろからは流通も安定する見通し。販売店は「過剰に備えなくても大丈夫」と呼び掛けている。

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