ドル円、144円台の下値を探る展開…カナダ中銀の利下げ確実視(NY市場の見通し)2024/9/4

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ドル円、144円台の下値を探る展開…カナダ中銀の利下げ確実視(NY市場の見通し)2024/9/4
 

ドル円、144円台の下値を探る展開…カナダ中銀の利下げ確実視

欧米時間のドル/円予想レンジ:144.000-146.500円

東京市場のドル/円は、上値の重い展開。日本株の大幅安を意識して円買いが優勢になると一時144.89円前後まで軟化しました。その後、145.50円台まで戻す場面もありましたが伸び悩んでいます。欧州市場では、再び145円を割り込み144.76円前後まで下値を切り下げました。

今夜はカナダ中銀が政策金利を発表します。市場では利下げが確実視されており、ハト派姿勢を強調するようなら隣国である米国の長期金利に低下圧力がかかる可能性もあるでしょう。また、その後には米7月JOLTS求人件数が発表されます。市場予想は810.0万人と前回(818.4万人)からやや減少すると見られています。労働市場の軟化を示す結果だとドル/円は144円台の下値を探る展開となりそうです。

ドル/円をテクニカル分析で見ると、143円台で底堅い推移が続くものの上値を切り下げておりディセンディングトライアングルを形成しています。トライアングル内での推移が続くことが考えられますが、仮に144円を明確に割り込んだ場合は8月安値141円台を視野に入れた相場展開となりそうです。

ドル円 日足チャート

この後の経済イベント

9/4(水)
20:00 ビルロワドガロー仏中銀総裁講演
21:30 カナダ7月貿易収支
21:30 米7月貿易収支
22:45☆カナダ中銀政策金利
23:00 米7月製造業新規受注
23:00☆米7月JOLTS求人件数
27:00 米地区連銀経済報告(ベージュブック)

9/5(木)
07:30 日本7月現金給与総額
10:30 豪7月貿易収支
10:30 高田日銀審議委員講演
※☆は特に注目の材料

経済指標・イベントの結果について

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経済指標カレンダー

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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe)
2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。

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ドル円 144円台の下値を探る展開カナダ中銀の利下げ確実視 NY市場の見通し

豪ドルは対円で底堅く推移しそうだ。米連邦準備理事会(FRB)当局者から市場の早期利下げ観 測をけん制する発言が相次ぐなか、日銀の金融政策正常化の時期が後ずれするとの思惑もあり年始からのドル円は総じて堅調に推移。ドル円の上昇にくわえ、足もとで進む株高の影響もありリスクに敏感な豪ドル円にも買いが入りやすい状態が続いている。ドル円や株価動向など外部要 因次第という点には注意が必要だが、今後も下値の堅い動きが続くことになりそうだ。

豪ドルは対円などで下値の堅い動きとなった。週半ば以降は日経平均株価が連日でバブル後の 最高値を更新する展開となったことを受け、クロス円には投資家のリスク志向改善を意識した買 いが入った。リスクに敏感なオセアニア通貨もしっかりとなり、豪ドル円は昨年 12 月上旬以来の 高値を更新した。

隣国のニュージーランド(NZ)では来週に経済指標の発表などは予定されておらず、NZ ドル円 は今週と同様にドル円など外部要因に振らされることになりそうだ。また、足もとの NZ ドルは対 ドルでやや方向感を欠いた動きとなっているが、昨年末まで続いた NZ ドル買い・ドル売りの流れ が一巡、もしくは反転したか慎重に確認しておきたい。

ドル円は、週前半は上値が重く一時 143.42 円まで下落したが、その後は徐々に下値を切り上げ る展開に。本邦の実質賃金の伸び鈍化が示されたことで円が全面安の展開となったうえ、日経平 均株価が堅調に推移すると買いが加速。12 月米 CPI の発表後には一時 146.41 円まで買い上げら れた。一方、米金利が一転低下したため一巡後は 144 円台後半まで失速している。

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