ドル円、米大幅利下げ観測後退で一時143円台…このあとECB政策金利発表(NY市場の見通し)2024/9/12

FXブログ
ドル円、米大幅利下げ観測後退で一時143円台…このあとECB政策金利発表(NY市場の見通し)2024/9/12
 

ドル円、米大幅利下げ観測後退で一時143円台…このあとECB政策金利発表

欧米時間のドル/円予想レンジ:141.800-143.900円

東京市場のドル/円は、底堅い展開。田村日銀審議委員の追加利上げに前向きな発言を受けて円買いに傾くと142.20円台へ一時下落しました。しかし、午後には日本の長期金利上昇が一服。日本株の上げ幅拡大も相まって142.90円台へと持ち直しています。

欧州市場では、142.40円台へ小緩む場面もありましたが、すぐに切り返すと143.04円前後まで上昇しました。

前日の米8月消費者物価指数(CPI)の結果を受けて市場では9月米連邦公開市場委員会(FOMC)での50bp(0.50%ポイント)利下げ観測が後退しました。そうした中で、今夜は米8月生産者物価指数(PPI)や米新規失業保険申請件数が発表されます。これらの指標が50bp利下げ観測を再び強める結果とならない限りドル/円は底堅い相場展開となりそうです。また、本日の欧州中銀(ECB)理事会では25bp利下げが決定されると市場は確実視しています。その後のラガルド総裁の会見を受けたユーロ圏長期金利の変動には念のため注意しましょう。

ドル/円をテクニカル分析で見ると、前日は142.00円を終値で割ることなく下ヒゲ陽線を形成して持ち直しの動きとなっています。ただ、下落基調は継続しており10日線が位置する144.00円付近が上値抵抗として意識されそうです。

ドル円 日足チャート

この後の経済イベント

9/12(木)
21:15☆ECB政策金利
21:30☆米8月生産者物価指数
21:30☆米新規失業保険申請件数
21:45☆ラガルドECB総裁記者会見
26:00 米30年債入札(220億ドル)
27:00 米8月財政収支
※☆は特に注目の材料

経済指標・イベントの結果について

主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。

経済指標カレンダー

お知らせ:FX初心者向けに12時からライブ解説を配信

外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。

12時からのFXライブ解説 配信チャンネルはコチラ

 
uehara.jpg

外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe)
2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。

●免責事項
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。
[紹介元] 外為どっとコム マネ育チャンネル ドル円、米大幅利下げ観測後退で一時143円台…このあとECB政策金利発表(NY市場の見通し)2024/9/12

コメント

タイトルとURLをコピーしました