ドル・円は伸び悩む展開を予想

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ドル・円は伸び悩む展開を予想

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欧米市場オープニングコメント

3日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。日銀の金融正常化期待の後退で、円売りがドルを押し上げる展開。ただ、今晩発表の米雇用関連指標が低調なら緩和的な米金融政策をにらんだドル売りが相場の重石となりそうだ。
 石破首相は2日夕に植田日銀総裁と会談後、「追加利上げの環境にあるとは考えていない」と記者団に語ると円は急落。その後発表された米国のADP雇用統計で民間部門雇用者数は予想より強く、労働市場の活況を期待したドル買いが優勢に。ユーロ・ドルは1.1030ドル台に下げ、ドル・円は146円台に浮上した。本日アジア市場で円売り地合いの継続でドル・円は146円前半から上向き、一時147円を上抜ける場面もあった。この後の海外市場は引き続き中東情勢が注目されるなか、安全通貨のドルと円の買いは一服。今晩の米経済指標では新規失業保険申請件数で雇用情勢の悪化が示されれば、景気減速懸念で連邦準備制度理事会(FRB)の緩和的な金融政策を見込んだドル売りが強まる見通し。4日発表の9月雇用統計を見極めようと、積極的なドル買いは入りづらい。一方、日銀の追加利上げ観測は後退も、円売りは一巡しそうだ。

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[紹介元] 外為どっとコム マネ育チャンネル ドル・円は伸び悩む展開を予想

そうした中で 米ドル安・円高が広がるのではないか

直近2カ月間のドル/円のレンジは151.85円から160.22円。

ヘッジファンドなどの取引を反映しているCFTC(米商品先物取引委員会)統計の投機筋の円売り越し(対米ドル)は2月末には13万枚以上に拡大し、経験的には米ドル買い・円売りの「行き過ぎ」懸念が強くなっていました(図表2参照)。そうしたポジションの損益確定の動きが急拡大したことが、一時146円台まで米ドルを急落させた大きな要因の可能性がありました。

以上のように見ると、2024年は、春にかけての日銀の金融緩和見直し、そして年後半はFRBの金融緩和への転換が注目される。前者は円金利上昇要因であり、後者は米金利低下要因なので、2024年を通じて日米金利差縮小への思惑が広がる可能性がありそうだ。そうした中で、米ドル安・円高が広がるのではないか。

この2007年にかけてと最近の米ドル/円を取り巻く状況は、大幅な金利差が象徴的なように似ていると思います。その意味では、今回も日銀マイナス金利解除による円金利上昇、円高への影響はやはり限定的ではないでしょうか。

ユーロ円は3日続伸。終値は159.74円と前営業日NY終値(158.77円)と比べて97銭程度のユーロ高水準。ユーロドルの上昇につれた買いが入ったほか、安く始まった米国株が一時上昇に転じるなど底堅く推移したことが相場の支援材料となった。3時30分過ぎには一時159.78円と2008年8月以来およそ15年ぶりの高値を更新した。

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ヘッジファンドは過去半年平均が売買転換点の目安になっているとの見方があります。具体的には、過去半年平均、週足なら26週MA(移動平均線)、日足なら120日MAを割れると米ドル売りが広がり、上回ると米ドル買いが広がるということです(図表3参照)。過去半年平均、120日MAは足下で147.8円程度。その意味では、先々週は120日MAを割れたことで、テクニカルに米ドル買いポジション手仕舞い売りが加速した可能性はあったのではないでしょうか。

最近と同じように、米ドル/円が5年MAを3割程度上回ったところで天井を打って下落トレンドに転換したのは、1998年、2015年、2022年の3回だった。ただ、この3回の米ドル/円の下落への転換ペースは異なるものだった。

ドル円は反落。終値は149.71円と前営業日NY終値(149.86円)と比べて15銭程度のドル安水準となった。週明け早朝取引では一時150.11円まで上昇する場面もあったが、NY市場に入ると徐々に弱含んだ。米長期金利が急速に低下したため全般ドル売りが優勢となり、オセアニア時間の安値149.74円を下抜けて一時149.56円と日通し安値を更新した。

1998年の場合は、米ドル安・円高へ転換すると、すぐに米ドルは急落に向かった。これに対して、2015年の場合は、米ドル安・円高の動きは鈍く、一般的にトレンドの転換が認識されるまでは半年以上とかなり時間がかかった。2022年の場合は、トレンド転換直後こそ米ドル安・円高へ大きく動いたものの、すぐにそれが一巡すると米ドル高・円安が再燃するところとなった。

本日の東京外国為替市場のドル円は、米10年債利回りの低下、来週の日銀金融政策決定会合への警戒感、本邦通貨当局によるドル売り・円買い介入の警戒感から上値が重い展開が予想される。

オセアニア通貨は堅調だった。米長期金利が低下に転じたほか、中東情勢の緊張から上昇していた原油先物価格も下落。投資家の過度なリスク回避姿勢が和らぎ、リスクセンチメントに敏感なオセアニア通貨には買い戻しが入った。豪ドル米ドルは0.6349米ドル、NZドル米ドルは0.5858米ドルまで上げたほか、豪ドル円は95.02円、NZドル円は87.67円と日通し高値を更新した。

そして、中東情勢の緊迫化を受けて、有事のドル買いへの警戒感が高まりつつある中、リスクシナリオは、第5次中東戦争と石油ショックによる円建て資産のトリプル安現象(円安・株安・債券安)となる。

現在の米ドル/円を取り巻く状況は、大幅な金利差の中で円売りが「バブル化」した2007年と似ていると考えています。2007年にかけて、日銀はゼロ金利解除、さらに追加利上げに動きましたが、その中でも米ドル高・円安の流れは変わりませんでした。これは、大幅な金利差の中では日銀の政策変更に伴う小幅な円金利上昇の為替への影響は限られたことを示しているでしょう。

とは言っても、米ドル/円は5年MAかい離率で見ると、すでに循環的な高値圏に達しています(図表4参照)。また、CFTC統計の投機筋の円ポジションは、一時に比べて米ドル買い・円売り「行き過ぎ」が修正されたものの、先週の段階で円売り越しが10万枚程度となっており、なお米ドル買い・円売りの「行き過ぎ」圏にあることに大きな違いはなさそうです。

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