個人投資家として活躍するひろぴー氏が、独自の最新マーケット分析を毎週公開します。現在のFXマーケットを取り巻く情報の整理をする際、また短期間の FXトレード戦略を考える際に、お役立てください。
作成日時:2024年10月9日14時
執筆:CXRエンジニアリング株式会社 代表取締役 ひろぴー
明日は米・CPI発表日になります。
市場予想はこちらです。
CPI前月比+0.1% 前年同月比+2.3%
CPIコア前月比+0.2% 前年同月比+3.2%
雇用統計の好結果を受けて上振れ期待のドル/円ロングが徐々に増えてきているように感じます。
加えて解散総選挙に向けたリップサービスも多く、石破政権からは金融所得課税強化は未だ考えていないと発言がありました。
「貯蓄から投資へ」という発信もされていることから、岸田政権の引き継ぎのような感じです。
よって最終的にはドル/円は上昇していくと思いますが、明日のCPIが市場予想を下振れした場合、1円以上は下がると考えております。
結局そこは買い場だと思うのですが、雇用統計結果期待を加味すると調整は少々深くなるかもしれません。
ドル/円はCPI待ち、雇用統計の結果からインフレ率上昇期待が強めか?
出所:TradingView
ドル/円日足チャート分析から入ります。
先日はネックラインである149.15円付近まで上値を伸ばしました。
ここを突破しますと150円が見えてきます。そろそろ口先介入にも警戒した方が良いでしょう。その上で、CPI後は下がると考えており、147円手前からの買いを意識していきたいところです。
RCIは上昇トレンド入りを示唆しておりますゆえ、CPI後に下落した場合でも買い場提供になると予想します。
RCI26(水色)が+80の点線ラインに突入し、RCI52(橙)が0.00ラインを上抜けてくるタイミングが重なれば重なるほど強い上昇を生み出します。タイミング的には金曜日あたりでそのシグナルが成立しそうですので、CPI後から強めに買いトレードに入っていく予定です。
ポンドを売ってドルを買う
出所:TradingView
ポンド/ドル4時間足分析に切り替えます。
先日、ベイリーBOE総裁が「積極的な利下げ」の可能性を示唆したことで下落につながりました。
ECBも利下げに言及しつつあり、BOEはまだ利下げのバッファが幾分か残っているため、ポンド/ドルの下落の余地は年内結構残っているように考えます。
最終的には1.30ドルを割り込んでくると予想し、戻り売りトレードを開始しています。
現在は並行チャネルレンジ内で推移しており、目先チャネルレンジ下限が利食いポイントでしょうか?1.30ドル台ミドルは底堅さが確認できているので、一度上昇も必要かもしれません。ドル/円同様に、ドルが少し売られたところから再度買いを少しずつ作っていく戦略です。1時間足に時間軸を落とします。
EMA144~SMA200をバックに戻り売り
出所:TradingView
ポンド/ドル1時間足です。下値が徐々に固まってきており、一旦反発しそうです。
CPIをきっかけに上昇したところを売りにいきたいと考えます。
今晩、イメージ通り下落するならば一旦の利食いを。このまま上昇反発する場合は、損切りしつつ1.3150ドル手前から1.32ドルにかけて売り上がるイメージです。
EMA144(黄色)やSMA200(橙)を1時間足で参考に、これらがレジスタンスとなる可能性もあるので、この水準からの戻り売りも狙いたいと思います。(EMA144は珍しい数字ですみません)
この秋、ファンダメンタルズ的にもドルの利下げペース鈍化、ポンドの利下げペースアップを予想しており、ポンド/ドルの大幅下落を狙うための戦略です。
また大統領選挙でトランプ氏が勝利となれば関税強化など、必然的にドル高につながりやすいのでこの辺りも加味したトレードになっております。
ポンド/ドルはしばらく戻り売りを繰り返していく予定です。
【ひろぴー氏出演動画】
ひろぴー
FX&Cryptoトレーダー、業界ニックネームは「ひろぴー」。ラジオ日経パーソナリティ、FX会社や仮想通貨取引所のコラムニストとして活動の場は多岐に渡る。自らのトレーディングノウハウから、ユーザビリティの高いインターフェース総監督を担う。FX会社や金融プラットフォーム開発エンジニアリング企業、仮想通貨取引所へのコンサルティング業が主。
2019年7月より TradingView Japan の Marketing Director に就任。
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ドルインデックスはここまで下降トレンドを維持しています
ポンド/ドル1時間足です。下値が徐々に固まってきており、一旦反発しそうです。CPIをきっかけに上昇したところを売りにいきたいと考えます。今晩、イメージ通り下落するならば一旦の利食いを。このまま上昇反発する場合は、損切りしつつ1.3150ドル手前から1.32ドルにかけて売り上がるイメージです。EMA144(黄色)やSMA200(橙)を1時間足で参考に、これらがレジスタンスとなる可能性もあるので、この水準からの戻り売りも狙いたいと思います。(EMA144は珍しい数字ですみません)この秋、ファンダメンタルズ的にもドルの利下げペース鈍化、ポンドの利下げペースアップを予想しており、ポンド/ドルの大幅下落を狙うための戦略です。また大統領選挙でトランプ氏が勝利となれば関税強化など、必然的にドル高につながりやすいのでこの辺りも加味したトレードになっております。ポンド/ドルはしばらく戻り売りを繰り返していく予定です。
ドル買いは1日様子見か141.00-10まで引きつけて。損切りは140.40で撤退です。ドル売りは損切りが付いたので1日様子見か、143.20-30の戻りを軽く売って143.60で浅めに撤退です。
週足をフィボナッチ分析したあと、実際にトレードする日足にチャートを戻しますがその前に週足データからのポイントをここに記述します。 <週足データからのポイント:サポート・ゾーン(Fibo SZ)> ②~①: 142.840~142.475 ドル円は週足サポートゾーンから反発しています。 次に、日足データをフィボナッチ分析します。 「11/13の高値から11/21の安値の値幅」と「11/21の安値から11/22の高値までの値幅」をもとにフィ ボナッチ・エクステンション(Fibo Ex)をひきます。 Fibo Ex: ① 0.618: 146.809 ② 1.000: 144.991 ③ 1.618: 142.051 次に、「11/22の高値から12/7の安値の値幅」をもとにフィボナッチ・リトレースメント(Fibo...
2022年、2023年ともに、為替市場は一時円高に振れた後、円安方向へと再び揺り戻された。しかしそれには、米国経済、物価動向の上振れで、FRBの利下げが先送りされるとの観測が背景にあった。しかし今回はそれとは大きく異なる。FRBの利下げ転換はもはや揺るがない状況にまで至っている。日米金融政策が逆方向に動くという歴史的なイベントが生じるもと、2022年以来の歴史的な円安は修正局面に入り、緩やかに円安が修正されていくとみたい。今年年末時点では1ドル140-145円、その後は年間10円~15円と緩やかなペースで円安が修正されていこう。
介入の効果で円安の調整が進んだタイミングで、今度は日本銀行が追加利上げで円安調整をさらに後押しし、政府を助けたのである。まさに、4月とは全く対照的な展開となった。ドル円レートは、ピークから12円程度、円高方向に調整した。
日足データをテクニカル分析する際、まず、週足チャートから主要ポイントを見出します。 週足チャートから重要な安値と高値を見つけ、ツールからフィボナッチ・リトレースメントを安値から高値に向けてひきます。 次に、週足チャートから別の重要な安値と高値を見つけ再びツールからフィボナッチ・リトレースメントを安値から高値に向けてひきます。 これで、38.2%と61.8%のポイントが二つ、見つかります。 ドルの週足から① 1/16の安値と11/13の高値へフィボナッチ・リトレースメントをひきます。 ② 7/10の安値から11/13の高値へフィボナッチ・リトレースメントをひきます。 ① 38.2%:142.475 ②...
出所:TradingViewポンド/ドル4時間足分析に切り替えます。先日、ベイリーBOE総裁が「積極的な利下げ」の可能性を示唆したことで下落につながりました。ECBも利下げに言及しつつあり、BOEはまだ利下げのバッファが幾分か残っているため、ポンド/ドルの下落の余地は年内結構残っているように考えます。最終的には1.30ドルを割り込んでくると予想し、戻り売りトレードを開始しています。現在は並行チャネルレンジ内で推移しており、目先チャネルレンジ下限が利食いポイントでしょうか?1.30ドル台ミドルは底堅さが確認できているので、一度上昇も必要かもしれません。ドル/円同様に、ドルが少し売られたところから再度買いを少しずつ作っていく戦略です。1時間足に時間軸を落とします。
トレンドの強弱を示すのがADX。ここでは、パラメーターを7に設定。 ADX(7)が40を超えて、その後、40を下回ってきたところで、それまでのトレンドが終焉を迎え、多くの場合、“横ばい”へ転換しています。 ドルインデックスはここまで下降トレンドを維持しています。 ADX(7)は一時、40を超えていましたが、40を下回ってきました。 このプライスとADXのパターンはトレンドが横ばいへ転換する兆しになっています。
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