万博まで半年 展示内容の発信急務
2025年大阪・関西万博の開幕まで13日で半年となり、コンビニエンスストアなどで紙の入場券の販売も始まる。前売り券の販売枚数(9日時点)は約714万枚と目標の半分にとどまっており、日本国際博覧会協会はPRを強化する。
2025年4月の大阪・関西万博開幕まで残り半年となる中、遅れが問題となっていた海外パビリオンの建設は大詰めを迎えている。
若者の関心を引くための目玉として、南極で日本の観測隊が採取した世界最大級の「火星の石」の一般公開が予定されている。その他、人気歌手「Ado」による開幕スペシャルライブや海外アーティストのイベントなども計画されており、協会幹部は「若者に万博に関心を持ってほしい」と期待を示している。
万博は来年4月13日~10月13日、大阪市の人工島・ 夢洲(ゆめしま) で開催され、161か国・地域が参加する。テーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。海外パビリオンは、自前で建設する「タイプA」の47か国中45か国が着工している。
2025年大阪・関西万博の開幕まで残り半年となり、会場予定地である大阪市の人工島「夢洲」では、木造のシンボル「大屋根リング」の設置が進み、海外パビリオンの建設も急ピッチで進行中だ。しかし、前売り入場券の販売は目標の半分程度にとどまっており、魅力発信の強化が急務となっている。また、交通アクセスの確保や防災対策など、運営面での課題も山積している。
万博までの残り期間で、各種準備と共に課題解決が求められる状況だ。
今回は「並ばない万博」を掲げ、来場者は入場券を購入した後、原則としてネットで来場日時を予約する必要がある。入場券は昨年11月末から電子チケットで販売されてきた。13日からはネットに不慣れな高齢者ら向けに、来場予約が不要な紙の入場券もコンビニや旅行会社で販売され、来場日時の予約対象が全券種に拡大される。
コメント