15日の日経平均は大幅に4日続伸。終値は304円高の39910円。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1203/値下がり386。半導体株が強く、レーザーテック、東京エレクトロン、アドバンテストなどが大幅上昇。米国で傘下のアームが急伸したことから、ソフトバンクGが5%台の上昇となった。米国で決算を材料に金融株が買われた流れを受けて、三菱UFJや東京海上が大幅上昇。ほか、主力どころでは日立、IHI、メルカリなどに強い動きが見られた。決算が好感されたビックカメラが急騰。1Qが大幅な増益となった広済堂は買いが殺到してストップ高となった。
一方、原油安を嫌気してINPEX、石油資源開発、ENEOS、コスモエネルギーなどが大幅安。先週決算で跳ねたファーストリテイリングが利益確定売りに押された。円安期待が高まる中でもトヨタやホンダなど自動車株の多くが下落。三菱地所や住友不動産など大手不動産株が総じて軟調に推移した。本決算が失望を誘ったバリュエンスが、一時ストップ安となるなど急落した。
日経平均は大幅高。終値で4万円を超えられなかった点には物足りなさがあるが、4営業日連続で3桁の上昇。高値は40257円まであり、9月27日の取引時間中につけた39829円を上回った。米国が決算発表シーズンに突入する中でダウ平均やS&P500の高値更新基調が続いており、グローバル株高に対する期待が高まる。また、米国株が強い局面ではドルが買われやすくなるため、円高(ドル安)に対する警戒が大きく後退する。国内はきょうで2月(8月)決算銘柄の業績発表が概ね一巡し、3月締めの企業の決算が出てくるまでやや材料難となる。その分、外部環境に振らされやすくなってくるが、今はその外部環境が非常に良好。追い風が吹いているうちに、4万円より上を定着させることができるかが注目される。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
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