主要通貨 20日移動平均線かい離率ランキング
10/16 4:13時点
ドル円 2.23% 3.250(かい離幅)
ポンド円 1.10% 2.114(かい離幅)
ZAR円 0.95% 0.079(かい離幅)
ユーロ円 0.74% 1.180(かい離幅)
豪ドル円 0.62% 0.614(かい離幅)
NZドル円 0.13% 0.113(かい離幅)
ユーロドル -1.47% -0.016(かい離幅)
※各通貨の乖離状況を比較するため【テクニカル】記事「乖離1-3」の乖離幅から乖離率を求めた結果のランキングです。
(小針)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
テクニカル 乖離ランク豪ドル円 順位を下げる
日足の為替相場はノーマル(強いトレンドが出ていない)相場の場合、概ね13日エンベロープ(移動平均線乖離)±3%のバンドの中で動くという傾向を持っている。コアレンジは13日移動平均線±2%とみておけばよいだろう。日足の13日移動平均線の±3%乖離水準が、筆者の為替相場をみる基本的なレンジ感である。
本稿執筆(2021年12月16日)時点では、ローソク足(週足)が約半年間における市場参加者の平均コストを示す26週MA(≒0.85000ポンド)付近で推移していることから、上述した豪ドル/NZドル同様、足もとでは「居心地のいい水準にある」と捉えて良いでしょう。よって、26週MAを基軸として、2016年6月のブレグジットショック時水準(上図Ⓐ水色線)までに「買い・トラリピ」を、+4%乖離線をややオーバーシュートする水準(上図Ⓑ赤色線)までに「売り・トラリピ」を仕掛ける、「トラリピ Half&Half戦略」も一案でしょう。
強力な買いトレンドや売りトレンドが発生していないノーマル相場(トレンド=方向性のない相場)の動く範囲は、概ね13時間移動平均線の±0.6%乖離(赤のバンド)の半分である13時間移動平均線の±0.3%乖離(青のバンド)の範囲に収まることが多い。
筆者の短期の相場観は、ドル/円やNZドル円相場は穏やかな円安基調だ。したがって、ドル/円やNZドル円の短期取引では1時間足のエンベロープ(移動平均乖離)を相場の押し目買いポイントとして使っている。
一方、ユーロ/ドルやユーロ/円は短期的には下げ相場を想定しているので、1時間足のエンベロープ(移動平均線乖離)を戻り売りのポイントとして使っている。なぜ、ユーロだけは戻り売りなのか?それは現時点のユーロ/ドルの日足相場で「売りトレンド」が発生しているからである。
ただし、米雇用統計や大きなイベントの発表時の相場は、13時間移動平均線の±0.6%乖離(赤のバンド)を大きく逸脱することがあるので注意が必要である。大きなイベントで大変動が予想される場合には、1時間足のエンベロープ(移動平均乖離)ではなく、日足のエンベロープ(13日移動平均線乖離)±2%および±3%を観察すべきである。
本稿執筆(2021年12月16日)時点では、ローソク足(週足)が約半年間における市場参加者の平均コストを示す26週MA(≒1.05000NZドル)を若干上回る水準で推移していることから、足もとでは「居心地のいい水準にある」と捉えて良いでしょう。よって、26週MAを基軸として、2020年3月のコロナショック時安値(上図Ⓐ水色線、≒-4%乖離線)付近までに「買い・トラリピ」を、+4%乖離線(上図Ⓑ赤色線)付近までに「売り・トラリピ」を仕掛ける、「トラリピ Half&Half戦略」も一案でしょう。
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