ドル円、150円突破が目前…このあと米9月小売売上高に注目(NY市場の見通し)2024/10/17

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ドル円、150円突破が目前…このあと米9月小売売上高に注目(NY市場の見通し)2024/10/17
 

ドル円、150円突破が目前…このあと米9月小売売上高に注目

欧米時間のドル/円予想レンジ:148.500-151.000円

東京市場のドル/円は、小動きの展開。日本株安などを背景に149.20円台へ小緩む場面もありましたが、午後には149.50円台へ持ち直すなど方向感に欠ける値動きとなっています。その後、欧州市場では米長期金利の上昇を受けて149.87円前後まで強含みました。

今夜は米9月小売売上高が発表されます。市場予想は前月比+0.3%、自動車を除いた売上高の予想は前月比+0.1%となっています(前回:+0.1%、+0.1%)。米国内総生産(GDP)の約7割を個人消費が占めていることから、景気動向を見極めるうえで結果が注目されます。仮に予想以上に強い結果となれば、ドル/円は8月1日以来となる150円台への上昇を試すことになりそうです。その他、ハリケーンの影響が懸念される米新規失業保険申請件数の結果にも注目しましょう。

ドル/円をテクニカル分析で見ると、10日線に支えられながら80日線を突破しました。RSIが70ラインに向けて上昇していることもあり上昇の勢いは保たれています。上値抵抗と意識されている150.00円を突破すればさらに勢いが強まることが想定されます。その場合は次の心理的節目151.00円が視野に入る可能性があります。

ドル円 日足チャート

この後の経済イベント

10/17(木)
20:00 トルコ中銀政策金利
21:15☆ECB政策金利
21:30☆米9月小売売上高
21:30☆米新規失業保険申請件数
21:30 米10月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
21:45☆ラガルドECB総裁記者会見
22:15 米9月鉱工業生産
23:00 米8月企業在庫
23:00 米10月NAHB住宅市場指数
24:00 EIA週間原油在庫統計
24:00 グールズビー米シカゴ連銀総裁講演
29:00 米8月証券投資
29:00 ウッズBOE副総裁講演
29:00 ネットフリックス7-9月期決算
—– EU首脳会議(~18日)

10/18(金)
08:30 日本9月消費者物価指数
※☆は特に注目の材料

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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe)
2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。

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ドル円が153円を突破する土台を築いたといっても過言ではない

筆者は2024年の為替見通しで、円高へ戻りを予想していた。米利下げへの転換もさることながら、岸田政権が解散総選挙や総裁選を見据え、購買力の低下をもたらす一段のドル円の上昇(円の下落)に歯止めを掛けると予想したためだ。しかし、筆者の予想に反し、岸田政権と「政府・日銀アコード」を維持する日銀はマイナス金利を含め大規模緩和策を終了させたものの、「金融緩和の環境を維持する」と強調。ドル円が153円を突破する土台を築いたといっても過言ではない。

また、週間の新規失業保険申請件数で労働市場の堅調さが確認される場合も、ドル円が150.00を目指す要因になり得る。先週は25.8万件と、予想外に新規失業保険申請件数が増加した(下のチャート、黒矢印を参照)。失業保険継続受給者数も増加したことで米金利の上昇が抑制され、米ドル売りの要因となった。今週も米金利と米ドルの変動要因として注目しておきたい。

岸田政権が引き続き、円安を深刻に受け止めていない可能性は否定しづらい。ただ、4月28日には衆院補選を控える。訪米中にドル円が153円を突破した影響が及ばないとも限らないだけに、政府・日銀が対応するシナリオに留意すべきだろう。

先週の米株指数は、ダウとラッセルが上昇も、ナスダックとS&P500は下落となりました。 ドル円は、なんと157円台から一時151円台まで下落、153.755円で週末を迎えています。 金もビットコインも週足陰線ですがどちらもヒゲのカタチが気になります。 今週は、FOMCに日銀会合、雇用統計にISM景況製造業、マイクロソフト・メタ・アップル・アマゾンと米巨大IT企業決算、半導体大手決算など、材料盛りだくさんです。 今週末のドル円がどんな景色を見ているのでしょうか? 米大統領選も混沌、トランプ・トレードを意識すべきか、はたまたハリス旋風となるのでしょうか? 【今週の指標など】 7/22(月)特になし 7/23(火)JOLTS求人 7/24(水)日銀会合、FOMC、ADP雇用統計 7/25(木)ISM製造業 7/26(金...

ドル円が147.73レベルをも難なく下方ブレイクすれば、147.30の攻防を想定したい。

先週は、石破内閣発足、中東情勢の悪化、米港湾スト、そして金曜日にサプライズとなった米9月雇用統計など、なかなか激しい一週間でした。 「石破ショック」円高・株安から一転、ドル円は円安で148.7円まで急騰し、日経平均も大きく上昇しました。 また、中東の地政学リスクもあり、原油高・ドル高、米株とゴールドは高値圏に停滞、ビットコインは下落しています。 強い雇用統計を受け、11月の米利下げが50bpの織り込みゼロになったようですが、今週発表の消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)で、さらにどう変わっていくか、注目です。 また、引き続き、地政学リスクには警戒です。 【今週の指標など】 9/30(月)特になし 10/1(火)ペプシコ他、米主要企業決算はじまる 10/2(水)9月FOMC議事録公表 10/3(木)CP...

先週注目だったエヌビディア決算ですが、良好だったものの期待ほどでもないと受け止められ、成長株が売られてました。 また、9月の米利下げが意識されドル安が続きましたが、週末にかけては買戻し優勢となり、ドル円は146円台へ乗せて週末を迎えています。 先週の週足を見ると、ドル円下げ止まって陽線、ダウと日経平均は陽線ですがナスダックは陰線、金とビットコインも陰線でした。 8月も終わり月足を見ると、月初に株の大暴落があったので、米株3指数・日経平均は実体の短いかろうじて陽線ですが下髭が凄いです。金は最高値を更新し陽線、ドル円とドルインデックス、ビットコインは陰線になりました。 今週月曜日は、NY市場がレイバー・デーで休場ですが、その後、金曜日の米8月雇用統計まで注目指標が続きます。 9月に入り、米株高、ドルの買戻しは続くのでし...

先週は、これまで高値更新を続けてきた米株の上昇が一服し、ナスダックは20000ドル割れ、日経平均も40000円割れとなりました。 ドル円は158円台から155円台を上下し157円半ば、ゴールドは2400ドルに下落、ビットコインは67000ドルまで上昇している状況です。 米9月利下げと同時に、日曜日トランプ襲撃から、市場は次期大統領以後を見据えた相場となっているようです。 今週は、25日(木)米GDP速報、26日(金)PCEデフレーターなどインフレ指標が注目、FOMCと日銀会合は再来週です。 引き続きトランプ氏の動向にも注目ですね。 【今週の指標など】 7/22(月)大統領警護隊証言 7/23(火)米中古住宅販売件数 7/24(水)各国PMI 7/25(木)米GDP速報、米耐久財受注 7/26(金)PCEデフレーター...

一方、ドル円(USD/JPY)の反落局面では、147円の維持が焦点となろう。147.30レベルはサポートラインへの転換が確認された水準である(下の1時間足チャート、黒矢印を参照)。この水準の下方ブレイクは、147.00レベルをトライするシグナルと捉えたい。

日銀・FOMCでの円高株安の流れから先週月曜日は日本株の歴史的暴落、そして世界的株安へとリスクオフが広がりましたが、その後一転急回復です。 週足チャートを見ると、日米株指数、ドル円・金・ビットコイン、それぞれ陰陽線の短い実態に長い下髭です。 日銀植田総裁タカ派的態度からの日銀内田副総裁ハト派的発言でドル円も上下し、146.62円で週末を迎えています。 ダウ39,473ドル、ナスダック18,507ドル、日経平均35,280円、金2431ドル、ビットコイン60,612ドルです。 今週は月曜日東京休場、その後は重要イベントの米インフレ指標が続きます。 夏枯れとはならず…まだ動きそうですね。 【今週の指標など】 8/12(月・振替)特になし 8/13(火)米PPI 8/14(水)米CPI 8/15(木)米小売売上高 8/16...

良好な米雇用統計に続き、先週はCPIとPPIも堅調で、FRBの大幅な利下げ観測後退、ドル買い・米10年債利回り上昇となっています。 ただ、木曜日の新規失業保険申請件数が1年以上ぶりの高さであったこと、同日FRBの高官がインフレについての懸念を示さず利下げ継続を示唆したこともあり、利下げペースは小幅なものでも継続するという観測を広げています。 引き続き、中東の地政学リスクは懸念ですがリスクオフにはなっていません。 先週の週足は、ビットコイン以外、株も金利もドル円もゴールドもすべて陽線ですが、どれもやや短い実体でした。ただ、米株はダウとS&P500は連日の史上最高値更新です。ドル円は150円までは到達していないものの、149円台で堅調です。また、ゴールドは下落基調でしたが金曜に再び上昇、最近の傾向として米株価指数とゴールド...

先週のジャクソンホール会議ではパウエルFRB議長が「(9月利下げ)時が来た」と利下げを明言し、国会の閉会審議では植田日銀総裁が「(内田副総裁と)考え違わず」と政策スタンスに変化ないこと再確認しました。 先週は日米株とも続伸し、ドルが売られドル円4円下落し144円台へ。ゴールド最高値更新、ビットコインも上昇しました。 今週は、28日(水)のエヌビディア(NVDA)決算が注目ですが、今週よりも来週が、ISMに雇用統計と、イベント盛りだくさんです。 また、アメリカでは民主党大会も終わりカマラ・ハラス旋風もひと段落、これから本当の大統領選支持率が見えてくるでしょう。 一方、日本の自民党総裁選は小泉進次郎氏が立候補を表明、スキャンダルなどサプライズの逆風が吹かないかぎりかなり強いかと思われます。 【今週の指標など】 8/26...

148.20レベルの下方ブレイクは、ドル円が147円台へ反落するサインと捉えたい。このケースでは、9月30日の安値を起点としたもう一つのフィボナッチ・リトレースメント23.6%戻し147.71レベルのトライを想定しておきたい。

一方で、米金利の急上昇による副作用(ドル円の売り要因)も複数表面化してきている。米長期金利の急ピッチの上昇を嫌気し、株式市場が軟調な動きを見せていることは、リスク回避の動きを促す可能性がある。

一方、これらテクニカル指標が一転してゴールデンクロスへ転じる場合は、ドル円の反発を意識したい。特に上で取り上げたサポートの水準でゴールデンクロスが確認される場合は、反発相場を強く意識したい。

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