ドル円、152円割れるか?円安けん制発言にも要注意(今日のFX予想)2024/10/24

ドル円、152円割れるか?円安けん制発言にも要注意(今日のFX予想)2024/10/24
 

「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
X(Twitter) : https://twitter.com/gaitamesk_ueha

今日のドル円  テクニカル分析で環境認識(動画の内容 ポイントまとめ)

■ドル円相場の動向
– 上値が重たい展開で、152円付近まで下落
– 昨日の153円台からの利益確定売りが出る
– 1ヶ月で139円台から153円台まで13円の円安進行

■主な下落要因
– 加藤財務相の円安けん制発言(11時頃)
– 米長期金利の低下
– 利益確定売りの増加

■テクニカル分析
– RSIが70台でやや弱含み
– 10日・20日線は上向き、80日線も突破維持
– 上昇トレンドは継続も、一時的な調整局面

■注目イベント
– 21時半:米新規失業保険申請件数(予想24.2万件)
– 22時45分:米PMI発表
– G20財務相・中央銀行総裁会議

■重要な価格帯
– 上値:152.40-50円が抵抗ライン
– 下値:151.80-152.00円がサポートゾーン
– 突破後:151.50円、151.00円が次の節目

■留意点
– 衆議院選挙後の為替介入警戒感
– 海外市場での円安けん制発言の可能性
– 労働市場指標を通じた利下げ観測への影響

総じて、上値の重たい展開が予想されるが、152円を割り込むかどうかが当面の焦点となる。

『最新のドル/円相場を解説』

『平日の月曜日~木曜日、21時からのライブ配信』ドル円153円から続伸か?21:30に米新規失業保険申請件数|FXのナゼに答える配信

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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe)
2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。

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次にドル円相場の季節的な動きを見てみましょう

次にドル円相場の季節的な動きを見てみましょう。

この時の動きが中東紛争、原油や金価格の高値更新と絡まっていることは興味深いですが、この時の投機的な円売りに対して、前年のように財務省が円買い介入に踏み切らなかったことは、当局の日ごろの対応からは不思議な感じがします。ただ、逆に円買い介入もなく、ドル円相場が一定の高値をつけたことは、象徴的な動きだったと言えるのかもしれません。

その後は、植田日銀総裁が、国会において「年末から来年にかけて、よりチャレンジングになる」との発言したことで、再び早期の金融政策変更の思惑が高まったこと。また、今年最後のFOMCでは、政策金利が据え置かれ、加えて2024年のFF金利見通しが、再び6月時点の4.6%に引き下げられたことがサプライズなり、12月14日には、140.97まで売りに押されましたが、ドル円相場は、比較的堅調な姿で、2023年の取引を終了しようとしています。

それでは、ドル円の季節性を鑑みながら、テクニカルを中心に、具体的な戦略を提案させて頂きます。

それでは、以上を踏まえてドル円相場の2024年の見通しと戦略についてお話します。

ただ、市場の思惑とは全く異なり、植田総裁が、最初の会合以降、しぶとく金融緩和政策を維持することを表明し続けたことで、6月30日には、145.07の高値まで再び円安が、大きく拡大しました。しかしながら、6月のFOMCで、2022年3月から続けてきた利上げ姿勢から一転、政策金利の据え置きを決定したこと。また、日銀が投機筋の日本国債売りのパワーに負けて、YCCの上限を撤廃したことなどから、137.25まで調整売りに晒されました。これもFOMCが7月に再利上げを決定、加えて9月のFOMCでは、2024年のFF金利見通しを、6月時点の4.6%から5.1%に一気に0.50%、サプライズ的に引き上げたことから、米10年物国債利回りが、5%に迫る上昇、ドル円相場は、2022年の高値151.95に迫る151.91の高値まで上昇しました。

2023年のドル円相場は、2022年に続いて、再び大きく円売りが拡大しました。

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