欧米市場オープニングコメント
「ドル・円は伸び悩みか、ドル買い継続も日本の総選挙に警戒」
25日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米大幅利下げ観測の後退と「トランプ相場」の継続で、金利高・ドル高に振れやすい。ただ、今週末の日本の総選挙で与党大敗を警戒した円買いがドルの重石となりそうだ。
24日発表されたユーロ圏のPMIは改善が目立ち、ユーロ・ドルは1.0780ドル台から1.0820ドル台に浮上。一方、米国のPMIや新規失業保険申請件数の強い内容も米10年債利回りの上昇は抑制され、ドル・円は152円30銭台から151円50銭台まで値を下げた。本日アジア市場は国内勢によるドル買いが仲値にかけて強まったが、買い一巡後は失速。週末の日本の総選挙をにらみ、警戒の円買いが主要通貨を下押しした。この後の海外市場はドル買い継続を見極める展開。米国経済の軟着陸が期待され、引き続きドルの押し上げ要因となる。連邦準備制度理事会(FRB)の追加的な大幅利下げへの観測は後退し、ドル買いを後押ししそうだ。また、「トランプ相場」の継続で、長期金利の高止まりならドル高を維持しよう。ただ、総選挙では与党が勝敗ラインとする過半数を割り込むとの報道で、警戒の円買いがドルの一段の上昇を抑制するとみる。
通貨別分析
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