都心で「カフェ難民」続出 なぜ

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都心で「カフェ難民」続出 なぜ
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都心で カフェ難民 続出

「再開発が進んだことによって、渋谷は全体的に高級化しています。良くも悪くも、お金を使う場所ばかりが増えているわけです。その結果、無料であったり、あるいは安い値段で居座れる場所として、カフェ以外の選択肢がなかなかなくなってしまった、ということがあると思います。僕は若い人が1000円程度でダラダラすることを『せんだら』と呼んでいますが、こうした若者の『せんだら』需要を渋谷は満たせなくなっていると思います。

東京に戻る列車のなかで、スマホのなかのカフェ情報を消した。しばらくカフェ探しはお休みにしよう。代わりに、家のベランダに置く小さい椅子とテーブルを買った。

東京など日本の大都市の当局が、新型コロナウイルスの感染拡大を受けてインターネットカフェの閉鎖を要請した。多数のホームレスの人々が行き場を失っており、当局が居場所の確保に努めている。

「かつて、多くのゴルフ場は都心からクルマで1時間あれば行けるほど市街地から近い地域に集中していました。ところが、バブル期以降には市街地近辺で広大なゴルフ場開発をするのが難しくなり、次第に丘陵地や山間部など郊外の中でも特に人口が少なく、都心からもクルマで2時間以上かかるところに広がっていきました」

「いわゆる『街の高級化』ともいわれる再開発手法を『ジェントリフィケーショ』とも呼びます。ある程度、街自体を富裕層向けにして、安全な空間を作り、そこに入るためにはある程度のお金が必要になるというものですね。まさに、こうしたジェントリフィケーション的な開発が渋谷では行われていると考えられます。その結果、若者が無料や限りなく低料金で町にいることがなかなか難しくなってしまった。そうして、滞留できる場所の選択肢として、比較的安価なカフェがあり、混雑しているのではないか」

カフェ難民続出の”犯人”は?

常住人口1400万人、昼間人口は1600万人超と、世界でも有数の人口密度を誇るメガロポリス・東京。円安を背景とした外国人観光客も流入し、今、東京は“カフェでひと休み”すらできない都市になりつつある。

東京の狭い部屋の隅でスマホにかじりつき、「緑を感じられるテラス付きの猫がいるカフェ」なんか探しても、永遠に心は休まらない。なぜそのことに気づかなかったのだろう。遠足は準備しているときが一番楽しい。それと同じで「このカフェに行きたいな」と考えているときがドーパミン量のピークだ。写真を見ていいなと思ったお店も、案内された席がいまいちだったり、BGMが気に入らなかったりでがっかりすることも多い。なにより、休日のカフェは人が多い。たいてい1時間もしたら落ち着かなくなって帰るのがいつものパターンだ。600円もするハーブティーを頼んだのに。

冬が近づく東北の田舎に比べて、東京の街はまだ夏を引きずっている。夕暮れ、小さい窓をいつもより大きく開けてみた。ビルの隙間の空から、柑子色の雲が流れてくる。目を閉じたら、金木犀の香りに乗せて鈴虫が遠慮がちに秋を奏でている。なんだ、どのカフェより素晴らしいじゃないか。ハーブティーはもちろん飲み放題だ。

東京でホームレス支援団体の相談員を務める後閑一博さんは、「ネットカフェから突然追い出され、行き場がなくなる人が大勢出てくる」と同紙に話した。

こうした再開発の流れによって、街に滞留するにも“コスト”がかかるように。その帰結として、各都市で見られるカフェの大混雑があると、谷頭氏はいう。

自分の本当の欲求に素直になるのは難しい。私の欲求はただ「実家の縁側で、お茶を飲んでぼーっとしたい」だった。その気持ちに蓋をして、気休めのカフェ探しをしていたのだ。いますぐ引っ越しはできないけれど、自らの心の声にもう少し耳を傾けてあげようと思った。

日本では自宅をもたない人の中に、ネットカフェを居場所としている人が多い。

住居が無くインターネットカフェなどに泊まる「ネットカフェ難民」が東京都内で1日当たり約4000人に上るとみられることが1月29日、都が初めて実施したアンケート調査で分かった。そのうち75.8%にあたる約3000人がパートやアルバイト、派遣労働者など不安定な働き方をしていると推定された。

日経新聞によると、東京都はネットカフェの休業で行き場がなくなった人のため、一時滞在施設を約500人分確保する方針だ。

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