【見通し】28日香港株=方向感に乏しいか、米長期金利の上昇が重荷
週明け28日の香港市場は方向感を欠く相場か。中東を巡る地政学リスクの懸念や前週末の米長期金利の上昇が重荷となる半面、前週末の米ハイテク株高と中国の景気刺激策が投資家心理を支えるだろう。今週は米国の景気動向を示す主要な経済統計の発表が相次ぐだけに、次第に様子見気分が強まる展開がありそうだ。
決算発表などの個別材料が出た銘柄やセクターの売買が中心の展開が予想される。きょうはハンセン指数構成銘柄のシノペック(00386)、CNOOC(00883)、無錫薬明康徳新薬開発(02359)などが2024年7-9月期決算を発表する。
25日のNY株式相場は高安まちまち。ダウ平均が5日続落した一方、ハイテク株主体のナスダック総合が続伸し、取引時間中に7月10日に付けた最高値を上回る場面があった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、香港公益株のホンコン・チャイナガス(00003)、中国ネット通販大手のアリババ集団(09988)、中国4大国有銀行の中国建設銀行(00939)が香港終値を下回った半面、金鉱大手の紫金鉱業集団(02899)が上回って引けた。
(小針)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
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見通し 28日香港株方向感に乏しいか 米長期金利の上昇が重荷
●中国は、不動産市場の低迷や海外景気の減速で需要不足が続き、若年層の雇用悪化の影響などから個人消費も力強さを欠くことから、24年にかけて景気の回復ペースが鈍化するとみられます。ただし、政府が拡張財政を継続することから、小幅な減速にとどまる見通しです。
●米国は、これまでの大幅な利上げに伴う景気抑制効果や、強かった7-9月期の反動から、10-12月以降は景気が減速するとみられます。ただし、雇用が比較的安定しており、個人消費が底堅いことや、企業収益が回復傾向にあることから、景気は緩やかな減速となる見通しです。
●日本は、7-9月期に下振れしたものの、経済活動が再開するなか、インバウンド消費の増加や経済対策の効果を背景に、緩やかな景気回復のパスに徐々に復調する見通しです。円安地合いも景気を支えるとみられます。
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