先週末に発表された米10月雇用統計は雇用者数が1.2万人と予想の11.3万人を大きく下回った。また、9月と8月の雇用者数も下方修正されたことでドルは急落。失業率や平均時給は前月とほとんど変わらなかったが、ドル円は1円余り下落。しかし、市場はこの動きはハリケーンやストライキによるもので一時的なものとしドル買い戻しが入った。
その後発表された10月ISM製造業景況指数が46.5と予想の47.6を下回ったもののドル買い戻しの勢いは強く、結局ドル円も下落前のレベルを上回る153円台に上昇。
米長期金利の上昇や欧米株価上昇による円売りも入りドル円クロス円ともに上昇して引けている。
結局先週1週間を通してみるとドル円クロス円ともに上下に振らされたものの往って来い。
今週の米大統領選挙とFOMC会合を控えていたことでポジションを偏らせにくくなっていたとみられる。
今回の大統領選挙は接戦となっているものの、どちらになっても財政赤字拡大による米長期金利上昇が見込まれるとしておりドル買いに傾くとの見方が多い。ただ、トランプ氏は国内産業保護によるドル安を掲げていることもあり、どちらに反応するかは全く見えてこない。
また、FOMC会合では既に利下げ観測を織り込んでいることから、0.25%の利下げを実施したとしてもドルの下値は限定的とみる。寧ろ、今後の利下げの必要性が低下する発言があればドル買いで反応するとみるが、こちらも大統領次第で今後方針が変わる可能性もある。
結局、今週はビッグイベントが過ぎてもどちらに振れるか予想困難。その時の結果を見定めてから動き出すことになりそうだが、それでも市場には迷いが残りそうだ。
大統領選の結果は投票後数日かかることから、FOMC会合発表とほぼ同時期の週末の動きが激しくなりそうだ。
今週は更にBOEやRBA政策会合も開かれることからドル以外の通貨も荒れそうだ。
一方向に動いた後の反動には注意したい。
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米大統領選とFOMC会合”]
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