指値・ストップ注文のレート水準と数量がわかる「外為注文情報」から今後のポイントを探ります。
米イベント前で動意薄、BAスト終結も方向感出ず
本日のアジア時間からロンドン時間にかけてのドル/円は152.30円を中心に振幅。米大統領選挙前のポジション調整は大方済んだようで、ドル/円はイベントを控えて様子見ムードが強かった。また、労使交渉が妥結して航空大手のボーイング(BA)のストライキが終了する運びとのニュースが伝わったものの、リスクオンのドル売り・円売りが交錯したため、ドル/円への影響は限定された。
現状のレベルの上側の152.400円、152.500円、152.600円、152.750円に売りが観測される。一方、下側の152.000円、152.050円に買いが散見さるほか、152.150円にストップ売りが確認できる。
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このケースでは「米ドル高→ドル円の上昇」を想定しておきたい
ドル円(USD/JPY)の強気地合いにサポートされ、トルコリラ円(TRY/JPY)は9日に高値4.356レベルまで上昇し、8月20日の高値4.354を突破する局面が見られた(下の日足チャート、赤矢印を参照)。
上で述べたテクニカルの攻防(動き)は、ドル円が強気の地合いにあることを示唆している。
強い経済指標で米ドル高となる場合、ドル円は昨日の高値149.58レベルの突破、そして節目の150.00のトライを想定しておきたい。
対米ドルでトルコリラの下落圧力が後退する状況で、今日の米経済指標が総じて強い内容となれば、トルコリラ円はさらに上値を目指す展開が予想される。このケースでは、昨日の高値4.356の突破と、フィボナッチ・リトレースメント76.4%の水準4.360のトライを想定しておきたい。
米ドル/円は取引量が多いため、こういった転換となる価格を見つけやすい特徴があります。
米ドル/トルコリラ(USD/TRY)は、最高値圏での攻防を維持している(トルコリラは対米ドルで最安値圏にある)。21日線がサポートラインとして意識されている点も地合いの強さ(トルコリラの地合いの弱さ)を示唆している。
昨日のドル/円は148円台へと反落。米9月消費者物価指数(CPI)が予想を上回る伸びとなったことを受けて149.57円前後まで上昇したものの、同時に発表された米新規失業保険申請件数が大幅に増加したことから148.19円前後へと急落した。一巡後は149円台を回復する場面もあったが、米長期金利が低下する中で再び148円台に押し戻された。終値は前日比で約0.5%円高・ドル安の148.57円前後だった。これによって、8月1日以来の150円台を試す動きはひとまず後退したと見られ、本日のドル/円は調整含みの展開が予想される。仮に149円台を回復すれば週末を前にした戻り売りが出やすくなりそうだ。先週の米9月雇用統計を受けて上昇が続いていた米長期金利に一服感が出ていることもドル/円の重しとなろう。なお、本日のNY市場では米9月生産者物価指数(PPI)や米10月ミシガン大消費者信頼感指数・速報値などの発表が予定されている。
しかし、上昇ムードに陰りも見え始めている(下の日足チャート、グレーゾーンを参照)。11月のFOMCで利下げ見送りの可能性が意識され始めている状況を考えるならば、米ドル/トルコリラは上昇トレンドを維持する公算が大きい。しかし、トルコリラの下落幅が限られている現在の状況でドル円が150円を目指す場合、トルコリラ円も上値トライを想定しておきたい。
ただし円安の急激な進行は日本政府にとっての懸念材料でもある。日銀の9月短観(全国企業短期経済観測調査)によると、日本企業は2024年度下半期の事業計画を1ドル=144円程度の為替レートを想定して作成しており、行き過ぎた円安は企業活動にとっての波乱要因だといえる。また、日銀は円安を輸入物価の上昇を通じて国内物価を押し上げる要因だとみており、円安急進は追加利上げの可能性を高める材料でもある。
豪ドル円はやや円高。 昼の豪ドル円は円安が進んだものの長続きせず、円高に転じて夜に日中安値を割り込みました。 深夜に円高の動きが止まると円安方向に戻り、一昨日の終値と比べてやや円高で1日の取引を終えました。 なお、豪州で主要な経済指標は発表されず、要人発言も伝えられていません。 日本では国内企業物価指数が発表され、市場予想よりも高い数字でした。 発表後の豪ドル円は特段の反応を示していません。
ドル円と同じく10日線と50日線がゴールデンクロスへ転じている。MACDは上昇基調にありゼロラインを上回ってきた。RSIは横ばい推移へ転じているが、デッドクロスは確認されていない。これらテクニカルラインの動きは、トルコリラ円の地合いの強さを示唆している。
過去24時間の通貨強弱分析を見ると、直近で最も強い通貨はNZドル、最も弱い通貨はカナダドルです。 円は午後にマイナスに進み、夕刻以降はプラス幅を広げました。 豪ドルはおおむねプラス圏で推移し、最終的にプラスで取引を終えました。
注文量の多い米ドル/円やユーロ/米ドルは、まとまった損切り注文が入りやすいため、節目となるレートからストップロスを巻き込んだ動きを見せやすい傾向があります。
予想を上回った9月CPIに対する米金利の反応はまちまちだった。しかし、9月PPIでも予想外にインフレの粘着性が確認される場合は、米金利の上昇要因になり得る。このケースでは「米ドル高→ドル円の上昇」を想定しておきたい。
財務省の三村淳財務官は7日、記者団に対して「投機的な動きも含めて、為替市場の動向は緊張感をもって注視する」と述べた。ドル円相場は日銀の決定会合前の9月16日の円高水準(1ドル=139.56円)からは3週間で約10円の円安進行といえ、日本政府も神経を尖らせているようだ。日本政府は4月29日と5月1日、さらに7月11日と12日にも為替介入を行ったとみられており、ドル円相場では円高急進への警戒感も強まっている。
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