今晩はもみ合いか。昨日は前日に大きく上昇した金融株などに利益確定売りが強まり、ダウ平均がほぼ横ばいで終了したものの、アップル、エヌビディア、メタなどのハイテク・ジャイアントが大幅続伸し、S&P500とナスダック総合がともに3日続伸。3指数ともに取引時間中の史上最高値を更新し、終値でもS&P500とナスダック総合が最高値を更新。ナスダック総合は初めて19000ポイントを上回って終了した。米連邦公開市場委員会(FOMC)では市場予想通りに政策金利が0.25%引き下げられ、今後についてはパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長がデータ次第だとコメントした。週初来ではダウ平均が3.99%高、S&P500が4.26%高とともに3週ぶりの反発ペースとなり、ナスダック総合は5.64%高と大幅反発ペースとなった。
週末の取引となる今晩は上値の重い展開か。トランプ・ラリーの継続が期待されるものの、主要3指数が週初から大幅高となったことで、週末を控えた持ち高調整の動きが上値の圧迫材料となりそうだ。今後の利下げを巡っては、パウエルFRB議長がデータ次第だとしたことで、今晩発表される11月ミシガン大消費者信頼感指数速報値や、同1年先・5年先期待インフレ率速報値をにらんだ展開となりそうだ。
今晩の経済指標・イベントはミシガン大消費者信頼感指数、同期待インフレ率速報値のほか、ボウマン米連邦準備理事会(FRB)理事、ムサレム米セントルイス連銀総裁の講演なども予定されている。企業決算は寄り前にバクスター・インターナショナル、パラマウント・グローバル、NRGエナジーなどが発表予定。(執筆:11月8日、14:00)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
見通し NY株見通し週末を控えもみ合いか ミシガン大消費者信頼感指数
8日は11月ミシガン大学消費者信頼感指数が発表される。市場予想は71.0と、10月の70.5から更に改善の見通しだが果たしてどうか。
9月2日の週のニューヨーク金市場は、米雇用指標で労働市場の減速が示されるなか、景気減速懸念と米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しを受けて方向性を模索する動きとなった。8月の米雇用統計発表後は景気減速懸念によるリスク回避の動きを受けて上げ一服となった。17‾18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げが見込まれているが、リスク回避の動きから株安に振れ、金に手じまい売りが出た。今週は8月の米消費者物価指数(CPI)の発表がある。 8月の米ISM製造業景気指数は前月の46.8から47.2に上昇したが、節目となる50割れが続き、景気減速懸念が高まった。雇用が若干改善したが、新規受注のさらなる減少や在庫増加から、製造業の活動は当面低迷が続く公算が大きいことを示唆した。米ISM非製造業総合指数は51.5と前月の51.4からほぼ横ばいだった。事前予想の51.1を上回った。ただ労働市場の軟化に伴って雇用の伸びは鈍化した。米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は、米連邦準備理事会(FRB)が高金利をこれ以上長く維持すべきではないとの見解を示した。雇用に過度の悪影響を与える恐れがあるためという。他の金融当局者も利下げに前向きな姿勢を示している。8月の米雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月比14万2,000人増で事前予想の16万人増を下回った。7月の非農業部門雇用者数は11万4,000人増から8万9,000人増に下方改定され、6‾7月分の雇用者数は計8万6,000人減少した。失業率は4.2%で前月の4.3%から小幅低下した。米労働市場の減速を受けて米FRBの大幅利下げの見方も出たが、ソフトランディング(軟着陸)のシナリオは維持されているとみられ、25ベーシスポイント(bp)利下げが予想された。 8月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値は前年比2.2%上昇と3年ぶりの低水準まで鈍化した。8月のユーロ圏のHCOB製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は45.8と速報値の45.6から小幅に上方修正されたが、節目となる50を引き続き下回った。需要の減少ペースは今年最大で回復にはしばらく時間がかかる可能性があるという。欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーであるビルロワドガロー仏中銀総裁は、ECBが9月に追加利下げを実施するのが「賢明」とし、長く待ちすぎればインフレ率が目標を下回るリスクがあると警告した。ECBは6月の理事会で25ベーシスポイント(bp)利下げを決定しており、12日の理事会で追加利下げするとみられている。 イスラエルのネタニヤフ首相は4日、パレスチナ自治区ガザ南部とエジプトの境界沿いのフィラデルフィア回廊と呼ばれる戦略上重要な緩衝地帯について、イスラエル軍がこの場所から撤退することはないと改めて強調した。武器やイスラエル人の人質が境界を越えてガザ地区へ秘密裏に運ばれるのを防ぐため、イスラエル軍はガザ南部の緩衝地帯にとどまらなければならないと主張した。ハマスは声明で、ネタニヤフ氏がフィラデルフィア回廊からの撤退をしないと決めたのは、停戦合意を妨害する試みだとし、今こそイスラエルに圧力をかける時だとした。一方、イスラエル占領地ヨルダン川西岸とヨルダンとの境界にある検問所で8日、銃撃があり、イスラエル人3人が死亡した。イスラエルとヨルダンの関係が緊迫化しており、中東情勢の行方を引き続き確認したい。 9月6日のニューヨークの金ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比変わらずの862.74トンとなった。米雇用統計の発表を控えて模様眺めの動きとなった。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、9月3日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは28万7,558枚となり、前週の29万4,445枚から縮小した。今回は手じまい売りが4,173枚、新規売りが2,714枚出て6,887枚買い越し幅を縮小した。
ニューヨーク金はリスク回避に上値を抑えられる ニューヨーク金12月限は、米雇用指標で労働市場の減速が示されるなか、景気減速懸念と米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しを受けて方向性を模索する動きとなった。8月の米雇用統計発表後は景気減速懸念からリスク回避の動きが出て上げ一服となった。8月20日に付けた一代高値2,570.4ドルが目先の抵抗線である。今週は8月の米消費者物価指数(CPI)の発表がある。
東京株式市場では、値動きの激しい取引が続いています。日経平均株価は9/26(木)に前日比1,055円の大幅高。米国の大手メモリ・メーカーであるマイクロン・テクノロジーの強気見通しが好感され、東京市場でも半導体関連株が買われました。さらに、9...
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