【見通し】ロンドン為替見通し=ポンド、英国9月と7-9月期国内総生産(GDP)に要注目か

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【見通し】ロンドン為替見通し=ポンド、英国9月と7-9月期国内総生産(GDP)に要注目か

本日のロンドン為替市場のポンドドルは、9月と7-9月期の英国内総生産(GDP)を見極めて12月19日のイングランド銀行金融政策委員会(MPC)での追加利下げの可能性を探ることになる。

 9月英GDPは前月比+0.2%と予想されており、8月と変わらずと見込まれている。7-9月期英GDP速報値は前期比+0.2%/前年比+1.1%と予想されており、4-6月期の前期比+0.5%からは減速、前年比+0.7%からは改善が見込まれている。

 英国経済は、第2次トランプ米政権が対英関税の引き上げに踏み切った場合、景況感の悪化懸念が高まることになる。英国経済・社会研究所(NIESR)が発表した経済見通しでは、英国の2025年のGDP成長率は、トランプ関税政策が導入された場合、0.4%と、関税政策がなかった場合と比べて0.8%低下するとのことである。

 また、スターマー英政権が打ち出した予算案では、長期的に物価上昇圧力が高まる可能性が警戒されおり、英中銀(BOE)は今後約2年間のインフレ率のピークが約0.5%押し上げられるとの試算を示している。また、昨日はマンMPC委員が、第2次トランプ米政権の誕生は英インフレへの上振れリスク、との見解を示していた。

 すなわち、英政権の予算案による物価上昇圧力とトランプ関税による英国景況感の悪化というスタグフレーション懸念が高まることが警戒されており、ポンドの上値を抑える要因となっている。

 ユーロドルは、デギンドス欧州中央銀行(ECB)副総裁が「インフレ率が目標の2%に達する軌道にあることを最近のデータが示している。ECBは一段の利下げの方向に進んでいる」と述べたことで、一時1.0500ドルを割り込む局面が見られた。

 12月12日の欧州中央銀行(ECB)理事会では、0.25%の追加利下げが見込まれているが、市場では、0.50%、あるいは0.75%の大幅利下げを見込む向きもあり、本日のパネッタ伊中銀総裁、レーン欧州中央銀行(ECB)専務理事、チポローネECB専務理事の発言に注目しておきたい。

想定レンジ上限

・ユーロドル:1.0653ドル(11/13高値)

・ユーロ円:165.43円(11/8高値)

・ポンドドル:1.2839ドル(日足一目均衡表・転換線)

・ポンド円:198.93円(11/8高値)

想定レンジ下限

・ユーロドル:1.0448ドル(2023/10/3安値)

・ユーロ円:163.81円(11/14安値)

・ポンドドル:1.2510ドル(5/14安値)

・ポンド円:195.38円(10/31安値)

(山下)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ

[紹介元] 外為どっとコム マネ育チャンネル 【見通し】ロンドン為替見通し=ポンド、英国9月と7-9月期国内総生産(GDP)に要注目か

見通し ロンドン為替見通しポンド 英国9月と7-9月期国内総生産

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

貿易産業省の投資予測調査(10月)の71年投資見通しでは,実質6~8%減となっており,上期の実績はほぼこの予測にみあったものとされる。機械工業の新規受注は低調をつづけていたが,71年下期に入って輸出向けを中心にかなりの回復を示しており,第3四半期には前期比12.1%増,前年同期比1.5%増となっている。7月のミニ・バジェットも投資刺戟措置を含んでおり,今後は徐々に回復に向うことが期待される。しかし,現在の投資不振は,①操業度の著しい低下,②賃金コストの上昇による企業利潤の減少,③景気の先行きに対する企業家の不安などを背景としており,急速な回復は困難とする見方が多い。貿易産業省やNEDCの調査でも,投資の回復は72年いっぱいかかるとしている。

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