欧米市場オープニングコメント
「ドル・円は伸び悩みか、ドル買い地合い継続も利益確定売り」
15日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米国のインフレ再加速や当局者のハト派姿勢後退で、ドル買い地合いは継続の見通し。ただ、日本の円安牽制に反応し、ドルは過熱感から利益確定売りが出やすい。
14日発表された米生産者物価指数(PPI)は前回を上回り、13日の消費者物価指数(CPI)と合わせてインフレ再加速が鮮明になった。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長からは一段の緩和に慎重な見解も聞かれ、金利高・ドル高の展開に。ユーロ・ドルは持ち直した後に1.05ドル台前半に軟化、ドル・円は156円台に浮上。本日アジア市場はドル買い地合いが続いたが、ドル・円は利益確定売りでやや値を下げた。この後の海外市場はドル買い継続を見極める展開。足元の米インフレ再加速やパウエル氏のハト派後退姿勢を背景にドル買いが先行。一方、今晩の米小売売上高の伸びは前回を下回る見込みだが、NY連銀製造業景気指数は改善が予想され、ソフトランディング期待が高まればドル買いを後押ししそうだ。一方で、日本政府による為替介入が警戒されている。今週はドル買い優勢だったため、閣僚の円安牽制的な発言があった場合、利益確定売りが見込まれる。
通貨別分析
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