19日の香港市場は堅調か。米ドル高の一服と米長期金利の低下が好感されそうだ。ハンセン指数は前日に7営業日ぶりに反発したものの、依然として9月25日以来の安値圏で推移しているとあって、値ごろ感からの買いが続く可能性がある。一方、米利下げ観測の後退、米中関係の悪化への警戒感が引き続き重荷となるだろう。
決算などの個別材料が出た銘柄の物色がきょうも活発となりそうだ。前日大引け後の小米集団(01810)、きょうの朝方にトリップ・ドットコム(09961)が2023年7-9月期決算を発表した。19日には小鵬汽車(09868)、同程旅行(00780)中通快逓(02057)が決算を発表する予定。
18日のNY市場で主要指数はまちまち。ダウ平均が字幅に3営業日続落した一方、ハイテク株主体のナスダック総合指数は5営業日ぶりに反発した。トランプ次期政権が自動運転の規制緩和を検討とのブルームバーグ報道が好感されたテスラが5%超上昇した。香港株の米国預託証券(ADR)は、大型ネット株のテンセント(00700)、美団(03690)、アリババ集団(09988)、国際金融株のHSBC(00005)、決算内容が好感された小米集団(01810)がそろって香港終値を上回って引けた。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
見通し 19日香港株堅調か 米長期金利の低下などを好感
●日銀は、景気が力強さを欠いていることから、3月に大幅に修正した金融政策を当面維持するとみられます。しかし、円安圧力が続くなか、物価見通しを引き上げたことから、追加利上げを実施するとみています。政策金利は、24年10月に0.25%、25年4月に0.50%への引き上げを想定しています。
●日本は、品質不正問題に伴う自動車の生産・販売停止による一時的なマイナス要因が剥落することに加えて、賃金の上昇、経済対策(定額減税・給付金)、インバウンド消費の増加、底堅い海外景気や堅調な企業収益を背景に、緩やかな成長軌道を辿る見通しです。
●中国は、不動産市場の低迷や海外景気の減速で需要不足が続き、若年層の雇用悪化の影響などから個人消費も力強さを欠くことから、景気の回復ペースが鈍化するとみられます。ただし、政府の住宅対策や拡張財政により急激な減速は避けられる見通しです。
●日銀は4月の金融政策決定会合で、現状の政策金利(無担保コール翌日物金利0.0~0.1%)を維持しました。公表した「経済・物価情勢の展望」では、消費者物価の前年度比上昇率見通しを24年度、25年度とも前回から引き上げ、26年度は1.9%としました。
●日本株式市場は、欧米の株式市場が最高値を更新したものの、国内企業の決算で示された慎重な24年度業績見通しや長期金利の上昇が重石となり、やや上値の重い展開となりました。日経平均株価は前月比+0.2%、TOPIXは同+1.1%と、小幅の上昇となりました。
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