丸亀製麺が韓国に 来年中に再進出
その駅から5分ほど歩いた場所にあったのが、日本の「丸亀製麺」が展開していたうどんチェーンの店舗だった。2016年には、当時の世耕弘成経済産業相がモスクワの丸亀製麺の店舗を視察するなど、日本がロシアに対して展開していた経済協力プロジェクトの有望案件だとみなされていた。私も、特派員としてモスクワに赴任していた当時は、ロシアで日本の味を手軽に楽しめる数少ない店として、家族を連れてたびたび訪れていた。
そんな状況だから、韓国人の中には ・「大好きだった丸亀製麺。あぁ…うどんはやっぱり丸亀じゃなきゃ」 ・「1日中食べていられるくらい美味しかったのに。日本に行かない限りもう食べられないのか」 などという嘆きもあるようだ。
うどん店「丸亀製麺」などを運営するトリドールホールディングス(HD)は、中国本土での事業を拡大する。2024年前半までにラーメン店「ずんどう屋」の1号店を上海市で開業する。中国で人気の日本式ラーメンで進出し、200店超の出店を目指す。現地で知見を獲得し、うどん店の再進出検討なども含めて中国拡大の足がかりを築く。
しかし、2022年に訪れたこのトレチャコフスカヤ近くにあった店舗は、ロシアの不透明な商習慣の象徴のような店舗に様変わりしていた。店の外に掲げられた看板名は「マル」。店の中に入ると、当時と変わらない内装で、使われている食器すら同じだった。しかし、丸亀製麺を展開する日本企業はこのときすでに、ロシア国内で展開する店舗をすべて閉店することで、ロシア側の運営者と合意していたはずだった。日本側の了解なしに、ロシア側が勝手に〝激似〟店舗を営業していたのだ。
外食大手のトリドールホールディングスはきょう、韓国のロッテグループの外食系列会社ロッテGRSとフランチャイズ契約を結び、韓国に再進出することが分かりました。主力の「丸亀製麺」を来年中にソウル市内にオープンし、韓国国内に50店舗以上展開することを目指します。丸亀製麺は韓国に2012年に参入して、最大12店舗まで拡大しましたが、新型コロナウイルス拡大などの影響もあり2021年に撤退していました。関係者によりますと、今回の再進出の背景には「韓国での日本食の人気」などがあるとしています。
コメント