リニア ボーリング調査が静岡到達

静岡県が着工を認めていないリニア中央新幹線をめぐり、JR東海はトンネル工事に向けて地質などを調べる「ボーリング調査」が山梨県側から県境を越えて静岡県内に入ったと発表しました。

リニア中央新幹線をめぐっては静岡県の川勝前知事が大井川の水資源などへの影響を懸念して着工を認めず、トンネル工事に向けた「ボーリング調査」についても県境近くで実施しないよう求めてきました。しかし、ことし5月に就任した鈴木知事は流域の自治体の承諾が得られたなどとして、調査の実施を了解するとJR東海に伝えていました。こうした中、JR東海は20日午前5時半ごろ、山梨県側で進めていたボーリング調査が県境を越えて静岡県内に入ったと発表しました。

リニア中央新幹線のトンネル工事の前段階として、JR東海が山梨県内で実施している高速長尺先進ボーリングの調査が11月20日、県境を越えて静岡県内に入ったことが分かりました。

ＪＲ東海は２０日、山梨県で進めているリニア中央新幹線トンネル工事のボーリング調査について、県境を越え隣接する静岡県に入ったと発表した。静岡県が反対してきたが、９月に調査容認に方針を転換した。