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植田総裁発言受けた金利上昇が円買いを誘引、155円半ばに売りが集まり始める
本日のアジア時間からロンドン時間にかけてのドル/円は下落。日経平均株価がさえない中、植田日銀総裁が「短期的な為替の動向にコメントしない」としたほか、「12月会合までには1カ月あり、それまでに一段の情報が得られる」とし、12月会合がライブである様子を改めて示すと、円債金利の上昇が先導する形で、ドル/円は154.561円まで下げた。
現状のレベルの上側の155.100円、155.300円、155.400円に売りが観測されるほか、155.350円にストップ買いが散見される。一方、154.400円、154.500円、154.600円に買いが見られるほか、154.500円にストップ売りが観測される。
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昨日のドル/円は前日から約0.5%上昇
米ドル/円は取引量が多いため、こういった転換となる価格を見つけやすい特徴があります。
昨日のドル/円は前日から約0.5%上昇。米10年債利回りの上昇を背景に全般的にドル買いが強まると、一時155.88円前後まで上昇した。その後、ウクライナが英国製巡航ミサイルでロシアを攻撃したことが伝わると、地政学リスクへの懸念から155.06円前後へと上げ幅を縮小する場面も見られたが、対ユーロなどのストレートドルでドル買いが進んだ影響から下げ渋った。本日は植田日銀総裁の講演が予定されている。植田総裁は18日の講演で、追加利上げのタイミングについて「先行き経済・物価・金融情勢次第」との見解を示していた。そのため植田総裁の見解に大きな変化はないとみているが、念のため注意しておきたい。ドル/円は20日移動平均線を下値支持に底堅い動きを続けている。目先の上値目途は昨日上値を抑えた156.00円前後や、15日高値の156.75円前後となりそうだ。ただ、ウクライナがロシア領内への攻撃姿勢を強めており、さらに来週には米感謝祭休暇が控えている。そのため、積極的に上値を試す動きにはなりにくく、徐々に様子見姿勢を強めていきそうだ。
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