大量注文に伴い詐欺被害 店主思い
奈良県にある飲食店がツイッターで、電話で弁当の大量注文を受けたものの注文者が取りに来ない「いたずら予約」の被害にあったと投稿したところ、「それは許せない」「厳罰に処してもらいたい」「うちも2回ほどあります」などと大きな反響を呼んでいる。実直に仕事をこなす店側をあざ笑うような卑劣な行為はどのような罪に該当するのか。日本テレビ「行列のできる法律相談所」に出演する北村晴男弁護士にたずねた。
奈良の店主は「お忘れになったかもしれないので責めない」と警察に被害届け等を出す考えはないとしている。とはいえ、万単位の被害は店側にとって決して少額ではない。他方、殺人や強盗致死傷といった人の生命に関わる重大犯罪とは言えない。被害届けを出すと警察はどのように判断するのか。
似た事例は珍しいことではなく、北村弁護士の事務所もかつて何者かによって飲食物を大量に注文されたことがあった。しかし、業者側が不審に思い、事務所に問い合わせて被害を未然に防ぐことができたという。
「40人分のオードブルを準備してほしい」。鳥取県内にある中華料理店で大量注文を無断キャンセルされた上、さらに14万円をだまし取られる詐欺被害がありました。怒り、そして悲しみ…店主は宴会が増えるこれからの時期、同様の被害が起きてほしくないとカメラの前でいまの思いを語ってくれました。
奈良にあるとんかつ店「まるかつ」が12日にツイッターに投稿した。「年に1~2回ほど、電話でお弁当を何人前も注文しながら来店されない『いたずら予約』の被害にあいます。単にお忘れかもしれないので責めませんがお弁当の無駄よりつらいのは、電話で予約を受けてくれたスタッフの申し訳なさそうな顔を見なければいけないことだということを、どうか知ってほしいです」と二度と同様のことを繰り返さないように切実に訴えた。大量の弁当の写真もあった。
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