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トランプ氏の施策案が市場を揺さぶる、153円半ばに買い散見
本日のアジア時間からロンドン時間にかけてのドル/円はリスク回避の円高が進行。米国のトランプ次期大統領が、中国、メキシコ、カナダへの関税強化の方針を示したことが要因になった。ドル/円は同報道を受けたドル高に引っ張られて、154.488円まで上昇したが、アジア株の急落を受けたリスク回避の流れから、153.547円まで下げた。その後は、154.00円レベルへ戻した。トランプ氏の関税案の現実味がどこまでかが見定めづらいため、リスク回避の流れが続くかは不明だ。
現状のレベルの上側の154.300円、154.400円、154.500円に売りが観測されるほか、154.450円にストップ買いが散見される。一方、下側の153.500円、153.550円、153.900円に買いが見られるほか、153.500円、153.850円にストップ売りが散見される。
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昨日のドル/円は前日から約0.5%上昇
ドル円153.85近辺、ユーロドル1.0510近辺=ロンドン為替 ロンドン序盤、ドル円は163.85近辺、ユーロドルは1.0510近辺での推移。ドル円は東京市場であ154.49近辺から153.55近辺まで下落したあと、下げ一服となっている。ただ、154.20付近まで反発したあとは上値が重くなっており、153円台後半で推移している。 ユーロドルは反発。東京市場朝方に1.05付近から1.0425近辺ま...
ドル円が153円台の攻防となる場合は、153.60台の攻防が焦点となろう。直近高安のフィボナッチ・リトレースメント38.2%の水準が153.63レベルにあたる(下の1時間足チャートを参照)。
日足のモメンタムは、ドル円の強気相場に勢いが増していることを示唆している(下のチャートを参照)。今日もドル円が上昇基調を維持する場合は、引き続き155.00レベルのトライおよびブレイクアウトが焦点となろう。昨日の高値154.78レベルの突破は、155.00レベルをトライするシグナルと想定しておきたい。
ドル円が155円台へ上昇する場合は、IG為替レポートで注目しているV計算値の水準155.28レベルの攻防に注目したい。この水準をも簡単に突破する場合は、155円のミドルそして156.00レベルのトライを意識したい。
昨日のドル/円は前日から約0.5%上昇。米10年債利回りの上昇を背景に全般的にドル買いが強まると、一時155.88円前後まで上昇した。その後、ウクライナが英国製巡航ミサイルでロシアを攻撃したことが伝わると、地政学リスクへの懸念から155.06円前後へと上げ幅を縮小する場面も見られたが、対ユーロなどのストレートドルでドル買いが進んだ影響から下げ渋った。本日は植田日銀総裁の講演が予定されている。植田総裁は18日の講演で、追加利上げのタイミングについて「先行き経済・物価・金融情勢次第」との見解を示していた。そのため植田総裁の見解に大きな変化はないとみているが、念のため注意しておきたい。ドル/円は20日移動平均線を下値支持に底堅い動きを続けている。目先の上値目途は昨日上値を抑えた156.00円前後や、15日高値の156.75円前後となりそうだ。ただ、ウクライナがロシア領内への攻撃姿勢を強めており、さらに来週には米感謝祭休暇が控えている。そのため、積極的に上値を試す動きにはなりにくく、徐々に様子見姿勢を強めていきそうだ。
現在の地合いの強さを考えるならば可能性は低いが、ドル円が153.30前後をトライする可能性も意識しておきたい。このチャートポイントは、直近高安の半値戻し(153.27レベル)にあたり、かつサポート転換の可能性を意識する水準でもある。
反落局面でのチャートポイント 一方、ドル円(USD/JPY)の反落局面では、154円の維持が焦点となろう。昨日はこの水準で相場がサポートされた。154円台で底固めのムードが高まれば、155円をトライする可能性が高まろう。
米ドル/円は取引量が多いため、こういった転換となる価格を見つけやすい特徴があります。
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