指値・ストップ注文のレート水準と数量がわかる「外為注文情報」から今後のポイントを探ります。
20日ぶりの円高水準、ストップ売り消化しながら151円台へ
本日のアジア時間からロンドン時間にかけてのドル/円は下げ幅拡大。株安・金利低下が進む中、感謝祭を前にしたポジション調整の流れが優勢となり、ドル/円は11月6日以来の円高水準となる、151.80円レベルまで下落した。
現状のレベルの上側の152.100円にストップ買いが散見される。一方、下側の151.500円、151.700円、151.800円に買いが観測されるほか、151.650円、151.700円、151.750円、151.800円、151.850円にストップ売りが確認できる。
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ドル/円は20日移動平均線を下値支持に底堅い動きを続けている
米ドル/円は取引量が多いため、こういった転換となる価格を見つけやすい特徴があります。
昨日のドル/円は前日から約0.5%上昇。米10年債利回りの上昇を背景に全般的にドル買いが強まると、一時155.88円前後まで上昇した。その後、ウクライナが英国製巡航ミサイルでロシアを攻撃したことが伝わると、地政学リスクへの懸念から155.06円前後へと上げ幅を縮小する場面も見られたが、対ユーロなどのストレートドルでドル買いが進んだ影響から下げ渋った。本日は植田日銀総裁の講演が予定されている。植田総裁は18日の講演で、追加利上げのタイミングについて「先行き経済・物価・金融情勢次第」との見解を示していた。そのため植田総裁の見解に大きな変化はないとみているが、念のため注意しておきたい。ドル/円は20日移動平均線を下値支持に底堅い動きを続けている。目先の上値目途は昨日上値を抑えた156.00円前後や、15日高値の156.75円前後となりそうだ。ただ、ウクライナがロシア領内への攻撃姿勢を強めており、さらに来週には米感謝祭休暇が控えている。そのため、積極的に上値を試す動きにはなりにくく、徐々に様子見姿勢を強めていきそうだ。
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