ふりかけが記録的売り上げ 背景

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ふりかけが記録的売り上げ 背景
[紹介元] Yahoo!ニュース・トピックス – 経済 ふりかけが記録的売り上げ 背景

ふりかけが記録的売り上げ 背景

お客さまからの反響が大きい「食物アレルギー配慮商品」。届いた意見を参考に、商品改良などの見直しが進められている。例えば、発売当時はアレルゲンとしてあまり認知されていなかった「ごま」。お客さまから届いた声や、ごまのアレルギーをお持ちの方が増えているという情報をうけ、ふりかけ、おむすびの素は、原材料に「ごま」を使用していない品質に変更した。また、アレルギー配慮商品の専用コーナー設置を小売店に提案するなど、認知度アップと流通面強化にも力を注いでいる。

同社では、わかめの新たな可能性を秘めた「ふりかけるザクザクわかめ」シリーズを今後も育成していく考えだ。

将来のふりかけ市場を視野に入れた商品開発。大人を視野に入れた新商品は、全世代の支持を受ける人気商品に。

「食物アレルギーを持つ方のご苦労を少しでも軽減し、安心して美味しく召し上がっていただける商品を提供したい」こうした思いで開発された、永谷園の「食物アレルギー配慮商品」。食品表示法で表示が義務づけられている特定原材料のうち、「くるみ・小麦・そば・卵・乳・落花生」を使わない商品シリーズだ。中でも2003年に誕生した「A-Label」シリーズは、「大豆」「香料・着色料」も使わない、永谷園独自のブランド。現在では、市販品のレトルトカレーやふりかけ、業務用商品などを取り揃えている。いずれの商品も、食物アレルギーをお持ちの方も、お持ちでない方も、すべての方が安心しておいしく食べられる品質を目指している。

ふりかけ市場でたくさんのメーカーがしのぎを削る中、新たなヒット商品を世に送り出すために日々研究を重ねていた。そんな時、担当者が興味深い事実に気づく。「ふりかけは11歳までの子どもにはほぼ100%食べられている人気メニューでありながら、大人になろうとする12歳から急に需要が減少する」つまり、消費者にとっては「ふりかけ=子ども商品」という図式があることが判明したのだ。さらに、これは「出生率の減少」が将来のふりかけ市場に影響することも意味している。今後ふりかけ市場が成長していくためには「ふりかけ=子ども商品」という既成概念を打ち破らなければいけない・・・・・・そう考えた担当者は、「子どもだけではなく、大人も満足できるふりかけ」をテーマとした新商品の開発プロジェクトを発足させた。

これまでにない機能性みそ汁は、予想を上回る販売量となった。特に意外だったのが、健康的な「しじみ」のイメージを魅力に感じた女性からも多くの支持が集まったことだった。この反響を受け、2009年9月から販路をスーパーなど全流通に拡大。ラインナップもカップタイプの他、大袋タイプのみそ汁、スープ、お吸い物を追加した。さらに女性を意識して、ネーミングを「一杯でしじみ70個分のパワー」から「1杯でしじみ70個分のちから」に変更するなど、商品を手にとってもらうため小さな工夫を積み重ねた。こうして「1杯でしじみ70個分のちから」シリーズは、まさに“飛ぶように売れる”大ヒット商品に。即席みそ汁売場だけではなく、お酒の関連商品として酒類売場にも並べられ、発売後約1ヶ月で生産が追いつかなくなるほどの大きな売上を記録した。ラインナップも拡充し、今後も強まると予想される消費者の健康志向を背景に「1杯でしじみ70個分のちから」シリーズは、さらなる活躍が期待されている。

「食物アレルギー配慮商品」において、特に気をつけなければならないのがコンタミネーション(微量混入)。防止するためには、厳重な管理と、通常商品とは異なる生産体制が必要となる。永谷園では、原材料の調達から生産、さらには生産ラインの洗浄についても、その危険性を防止するための管理方法を確立し、「食物アレルギー配慮商品」の生産を行っている。ふりかけなどのドライタイプのものに至っては、専用の隔離した部屋「A-Label」室を工場内に設置。室内の気圧を高く維持(「陽圧化」)することによって、微量のアレルギー物質の侵入も防いでいる。さらに、生産の作業は決まった人物のみが行い、作業着や靴も専用のものを着用するなど、徹底的な管理体制が実行されている。

開発にあたっては「大人が満足するふりかけ」の条件をあらゆる角度から追求。例えば海苔は、海苔本来の色鮮やかさや独特の風味を残すことにこだわった。またパッケージは、大きな白地の窓に「おとなのふりかけ」と黒字で入れ、高級感のあるものへ。そしてCMは、「子どもの目から見た大人の世界を描く」というコンセプトで、子どもを主役に据えるという新しい手法にチャレンジ。このCMは大変話題を呼び、「おとなのふりかけ」の知名度を一気に高めた。

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