東京市場オープニングコメント
「ドル・円は主に151円を挟んだ水準で推移か、米12月利下げの可能性残る」
27日のドル・円は、東京市場では153円23銭から151円84銭まで下落。欧米市場では151円95銭まで買われた後、一時150円46銭まで反落し、151円15銭で取引終了。本日28日のドル・円は主に151円を挟んだ水準で推移か。米12月利下げの可能性は残されており、ドルは伸び悩む可能性がある。
米商務省が11月27日発表した10月個人消費支出(PCE)価格指数は、前年比+2.3%、同コア指数は前年比+2.8%となった。伸び率はいずれも9月実績を上回った。市場参加者の間からは「12月に追加利下げが行われることを想定するが、その後について(2025年以降)は政策金利が長期間据え置きとなる可能性がある」との声が聞かれている。ただ、一部の市場参加者は「トランプ政権の経済政策がインフレ抑制につながる保証はないため、米政策金利見通しについては予断を許さない状況が続くことになる」と指摘している。
《午前8時現在》 ドル・円: 150.00円-152.00円 150円近辺でドル買い興味
ユーロ・円: 159.00円-160.50円 159円近辺でユーロ買い興味
豪ドル・円: 97.50円- 99.00円 97円台半ば近辺で豪ドル買い興味
通貨別分析
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特にユーロ円の弱さが顕著で ドル円は相対的な強さを維持
ドル円、夕刻に152円を割り込み、27日夜の米経済指標発表を挟んで若干の乱高下を経て28日未明に150.46円まで安値を大幅に引き下げた。
ドル円相場が1ドル=150円台を回復したことで、日本の金融当局も円安進行への警戒を強めるとみられる。「(当局の)口先介入が強化される可能性を注視したい」(同)。
地政学リスクが高まる中、通貨ペア別の強弱がより鮮明になっています。特にユーロ円の弱さが顕著で、ドル円は相対的な強さを維持。CFD市場では株式の堅調さが目立ちます。現環境下では慎重なポジション管理が重要となります。
(1)4月17日、25日と高値を更新したところでは1月3日からの上昇基調継続期待が高まりかけたが、その後の失速により3月5日と4月21日の両高値をダブルトップとした下落感が強まり始めた。ドル全面高が4月17日や25日への上昇要因であり、欧州景況感悪化、NZ、豪、カナダ中銀の利下げ可能性等による長期金利低下がドル以外をさらに弱くし、ドルが相対的に押し上げられての上昇という印象だった。しかし5月6日の米中協議決裂懸念により株安が市場全般のリスクオフ心理を一挙に拡大させたために、ドルストレートでのドル高以上にクロス円での円全面高となっている。
今後の発表を控える米国個人消費支出が高止まりする結果ならば、ドル高圧力となる可能性がある。また一方で東京都区部の消費者物価指数の結果によっては円高圧力が働く展開もありうる。
27日(水)のドル円相場は冴えない動き。
25日の東京外国為替市場は、1ドル=151円台前半で取引されている。19日に日銀の金融政策決定会合、20日(現地時間)に米連邦公開市場委員会(FOMC)と中央銀行のイベントを無事に通過し、日米株式市場は好調に推移した。一方で外国為替市場は円安の流れが止まっていない。
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