ドル/円、150.70円台へ上昇し今月高値更新…12月日銀利上げ観測の後退(NY市場の見通し)2024/12/4 #外為ドキッ

ドル/円、150.70円台へ上昇し今月高値更新…12月日銀利上げ観測の後退(NY市場の見通し)2024/12/4 #外為ドキッ
 

ドル/円、150.70円台へ上昇し今月高値更新…12月日銀利上げ観測の後退

欧米時間のドル/円予想レンジ:149.600-151.400円

東京市場のドル/円は、150円台へ切り返す展開。序盤に149円台半ばまで弱含みましたが、日銀が12月利上げについて消極的であるとの一部報道が伝わると円売りが優勢となりました。午後には150.10円台まで持ち直す動きとなりました。欧州市場では米長期金利が上昇したこともあり150.77円前後まで上値を切り上げています。

米金利先物市場では、12月FOMCにおける25bp(0.25%ポイント)利下げの織り込みが7割強、据え置きは3割弱。こうした中、週末の米11月雇用統計に向けて今夜は米11月ADP全国雇用者数や米11月ISM非製造業景況指数の結果に注目が集まります。また、パウエルFRB議長による講演にも注目です。これらを受けて市場の12月利下げ織り込みに変化があるとドル/円相場の動きも大きくなりそうです。

ドル/円をテクニカル分析で見ると、移動平均線に挟まれているほか二日連続で十字線が出現し方向感の乏しさが見受けられます。ただ、当日のローソク足は安値を切り上げた上に12月高値を一時的に上抜けています。このまま151円台へ上昇するようだと200日線への上昇を視野に入れた相場展開となりそうです。

ドル円 日足チャート

この後の経済イベント

12/4(水)
22:15☆米11月ADP全国雇用者数
22:30 カナダ7-9月期労働生産性
22:30☆ラガルドECB総裁講演
22:45 ムサレム米セントルイス連銀総裁講演
23:00 マクルーフ・アイルランド中銀総裁講演
23:00 バーキン米リッチモンド連銀総裁講演
23:45 米11月サービス業PMI・改定値
24:00☆米11月ISM非製造業景況指数
24:00 米10月製造業新規受注
24:30 EIA週間原油在庫統計
26:10 ナーゲル独連銀総裁講演
27:40☆パウエルFRB議長講演
28:00 米地区連銀経済報告(ベージュブック)

12/5(木)
08:00 デイリー米サンフランシスコ連銀総裁講演
09:30 豪10月貿易収支
10:30☆中村日銀審議委員講演
※☆は特に注目の材料

経済指標・イベントの結果について

主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。

経済指標カレンダー

お知らせ:FX初心者向けに12時からライブ解説を配信

外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。

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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe)
2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。

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ドル 円 15070円台へ上昇し今月高値更新12月日銀利上げ観測の後退

2日早朝の東京外国為替市場で円相場は一時1ドル=149円台半ばと1カ月ぶりの高値圏で推移している。米感謝祭前の持ち高整理や月末に絡む円買いは収まったが、その後に日銀の植田和男総裁が利上げに前向きな考えを改めて示したと伝わり、海外ヘッジファンドなどの投機筋は「日銀に逆らうな」とばかりに円買いを継続している。

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は晴れ、豪ドル/米ドルは曇り。

本日は豪10月小売売上高が発表される。豪州の家計消費は豪政府による減税策や電気代補助の恩恵もあり底堅く推移している。ただ、前月(9月)は季節外れの大雨の影響もあり、前々月(8月)と比べて家計消費はわずかな増加だった。本日発表される10月分は支出が抑えられた9月の反動から前月から0.4%増加すると市場は予想している。ただし、コロナ禍以降、豪州の小売売上高はブラックフライデーのセールイベントが開催される11月に大きな伸びを示す傾向があるため、10月は支出が必要最低限に抑えられる可能性もある。市場はRBAの利下げ開始は来年の4月以降と予想しており、基調的なインフレ率(CPIトリム平均)がRBAの目標レンジ2~3%を上回っている現状では、仮に豪10月小売売上高が市場予想を下回る弱い結果となったとしても、豪ドル相場へ与える影響は限定的となりそうだ。豪ドル/円の日足チャートを見ると、①ローソク足が雲の下、②転換線が基準線の下、③遅行線がローソク足の下、と三役逆転が発生している。テクニカル的には一段の下落の可能性があることは留意しておきたい。

本日9:30 豪10月小売売上高発表!・10月31日に発表された豪9月小売売上高は前月比+0.1%と市場予想(+0.3%)を下回った。・NY原油先物市場は続落。終値は前営業日比-0.72ドルの1バレル=68.00ドル(11月29日)。

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