【見通し】株式明日の戦略-高寄り失速でさえない上昇、ただここまでの動きは強い
5日の日経平均は4日続伸。終値は119円高の39395円。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり967/値下がり611。主力どころではフジクラ、川崎重工、アドバンテスト、リクルートなどが大幅上昇。さくらネットが6%高と強い動きを見せており、商いも膨らんだ。証券会社のリポートを手がかりに熊谷組やノーリツ鋼機が急伸。上期決算発表日の前倒しを発表したインスペックがストップ高まで買い進まれた。
一方、三菱重工やレーザーテックが大きめの下落。古河電工、三菱商事、サンリオなどが弱かった。第一三共、エーザイ、ロート製薬など薬品株が軟調。今期減収減益計画のキタックが急落した。
日経平均は上昇したが、開始直後に高値、終盤に安値をつけており、場中の動きはさえなかった。物色を見ても、同じ業界で大幅高となる銘柄もあれば大幅安となる銘柄もあるなど、つかみどころがなかった。外部環境は良好であっただけに、きょう力強い上昇となっていればリスクオン加速も期待できたが、そこまでの動きにはならなかった。
あすは米国で11月の雇用統計が発表される。米国株はきのう4日に3指数がそろって史上最高値を更新しており、雇用統計を過度に警戒したり、利益確定を急ぐような動きは見られない。重要イベントを前にしても強い基調が変わらないのは、11月の大統領選投開票の直前と似た光景だ。日経平均はきょうが微妙な上昇となったことで、あすはリスク回避の売りが強めに出てくるかもしれない。ただ、4日続伸で先週末との比較では1187円上昇しており、貯金は十分。下げるようなら押し目は冷静に拾っておきたい。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
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