JR東 初乗り運賃10円値上げへ
年間延べ12億人ほどの乗客が利用し、首都の大動脈ともいわれる山手線。 JR東日本は、この山手線をはじめとした路線の初乗り運賃を引き上げることを検討しています。
JR東日本が山手線の切符の初乗り運賃を、現在の150円から10円引き上げる方向で検討していることが、4日分かった。鉄道事業の安定化を図る狙いがあり、2026年3月に想定している運賃値上げの際に実施する。他路線の値上げも含め、近く国土交通省に改定を申請する見通し。普通運賃のほか定期券も値上げ対象となる。
値上げによる増収分は安全対策や設備維持などに充てる方針だ。JR東は23年3月に駅のバリアフリーを充実させるために首都圏の一部で値上げを実施した。消費税率の引き上げなどの際にも値上げしていた。
JR東日本は、今回の値上げによる増収分を安全対策や設備維持などに充てる方針です。
JR東日本が山手線などの切符の初乗り運賃を、現在の150円から10円引き上げる方向で検討していることが、4日分かった。2026年3月に想定している運賃値上げに合わせて実施する。近く国土交通省に改定を申請する。普通運賃のほか定期券も値上げの対象となる。
鉄道ジャーナリスト・梅原淳さん: (JR東日本の)全体6割くらいが定期券の利用者。通学定期というのは7割ぐらい割り引きされている。ほとんど教育福祉の目的だから、そんなに黒字にはなりません。(大手私鉄に比べ定期代の)割引率が大きくて、利益があまり出ないような状況だと思われる。定期券とその割引率だけ一気に変えるのは難しいけど、じゃあその前提となる普通乗車券の金額を変えましょうということだろう。
値上げによる増収分は安全対策や設備維持などに充てる方針だ。JR東は23年3月に、駅のバリアフリーを充実させるため首都圏の一部で値上げを実施した。消費税率引き上げなどの際にも値上げしていた。
JR東では距離に応じた運賃が幹線と地方交通線で異なるほか、首都圏などの都市部は、これまで安く設定してきた経緯がある。距離に応じた分かりやすい料金体系に見直すことを視野に入れ、利用者の多い都市部を中心に収益力を強化する考えだ。
JR東日本は、2026年3月に初乗り運賃を10円値上げするなどの運賃改定を国に申請したと発表しました。 【画像】JR「往復乗車券」「連続乗車券」 2026年3月で販売終了 JR東日本は、検討を進めてきた山手線などの運賃の値上げについて6日、国に対し運賃改定の申請を行ったと発表しました。 普通運賃のほか、通勤・通学の定期も対象で、例えば、山手線で10円引き上げ、切符の初乗り運賃は150円から160円に値上げすることになります。 また、JR東日本では首都圏などの一部区間では、運賃を安く設定する運賃体系となっていますが、これを距離に応じた運賃体系に見直すということです。 東京から横浜までの普通運賃は490円から530円に、東京から大宮までは580円から620円に、東京から取手までは740円から810円に、それぞれ値上げとなります。 国で認可に向けた審査が行われ、認可されれば正式に決定します。
JR東日本は、人口減少が続き将来の利用者の伸びが期待できない中、鉄道事業を安定的に維持する資金を確保する必要があるとして、再来年3月の運賃改定を目指しています。関係者によりますとJR東日本は、近く国に対し値上げの申請を行う見通しとなりました。普通運賃のほか、通勤・通学の定期が対象で、比較的距離の短い区間の切符の運賃は10円引き上げ、山手線の初乗りは今の150円から160円となる方向です。全体の値上げ幅は、10%未満にとどめる方針で、これにあわせて、一部の区間で運賃を低く抑えていた今の運賃体系を見直すことも検討しています。JR東日本の切符や定期の値上げは、首都圏の一部の区間で「バリアフリー料金」の上乗せを行った去年(23年)3月に続いてとなりますが、全面的な運賃の値上げは消費税の導入や増税の際を除くと1987年の会社設立以来初めてとなります。会社側の運賃改定の申請を受けたあと、国の運輸審議会で認可に向けた審査が行われることになります。鉄道運賃をめぐっては、JR北海道が平均7.6%の値上げを、JR九州が平均15%の値上げをいずれも来年4月に行うなど値上げの動きが相次いでいます。
JR東日本は、2026年3月に初乗り運賃を10円値上げするなどの運賃改定を国に申請したと発表しました。
JR東日本は、再来年(2026年)3月に向けて検討を進めてきた運賃の値上げについて、山手線などの切符の初乗り運賃を10円値上げする方針で近く国に対し申請を行う見通しとなりました。
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