ドル・円は底堅い値動きか、米雇用統計受けドル買い地合いも

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ドル・円は底堅い値動きか、米雇用統計受けドル買い地合いも

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欧米市場オープニングコメント

「ドル・円は底堅い値動きか、米雇用統計受けドル買い地合いも」
 6日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。日本銀行による年内追加利上げ観測は根強く、円買い圧力が続く見通し。一方、米雇用統計が想定に沿った内容なら、追加利下げ観測は一服しドル買いに振れやすい展開とみる。
 5日発表された米国の新規失業保険申請件数は予想よりも弱く、今月開催の連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利下げ休止の見方は後退。一方、日銀の年内利上げ期待が再燃し、円買いも強まった。それを受けユーロ・ドルは1.0550ドル台から持ち直し、ドル・円は150円を割り込んだ。本日アジア市場で米10年債利回りの低下でドル売りが先行。ただ、日銀の追加利上げを見極める展開で円は売り買いが交錯している。この後の海外市場は日米金融政策が焦点。日銀の金融政策についてはハト派寄りのメンバーが「利上げに反対しているわけではない」と述べたが、現状維持の見方は継続し円は買いづらいだろう。一方、今晩米雇用統計は非農業部門雇用者数はハリケーンなど影響で、大幅鈍化の前回からの反動により大幅増の見通し。失業率の悪化と平均時給の低下が予想されるが、市場予想とおおむね一致すれば、ドル買いに振れ、円に対して下げづらい。

通貨別分析

 

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[紹介元] 外為どっとコム マネ育チャンネル ドル・円は底堅い値動きか、米雇用統計受けドル買い地合いも

米ドル安はドル円の反落要因となろう

先週まで筆者は、今年末に向けて米ドルが緩やかに下落するシナリオを想定していた。しかし、上で述べた米利下げペースに対する市場の思惑が急速に修正されている状況や米金利が急反発していることを考えるならば、米ドル安のシナリオを修正があろう。

今月に入りドル円(USD/JPY)はすでに3.5%上昇している。今週発表される9月の消費者物価指数(CPI)や生産者物価指数(PPI)でインフレの鈍化傾向が示される場合は、米ドル高の調整要因になり得る。米ドル安はドル円の反落要因となろう。

上で述べた米景気の底堅さとFRBの利下げペースに対する市場の思惑が急速に修正されていることに加えて、円売りと欧州通貨売りも米ドルを支える構図が出来上がりつつあることを意識しておきたい。

米ドルのトレンドを考えるうえで重要な指標であるドル指数(DXY)は先週、中期の移動平均線である50日線のみならず、フィボナッチ・リトレースメント38.2%の水準102.45レベルをも突破した。今週は、半値戻しの水準103.15のトライそして上方ブレイクが焦点となろう。

1時間足のRSIは買われ過ぎの水準でデッドクロスへ転じるムードにある(下の1時間足チャート、紫の矢印を参照)。MACDでもデッドクロスが確認される場合は、上で述べたサポート水準を視野にドル円の調整相場(反落)を意識したい。

事実、先週の米ドルは先進国通貨、新興国通貨を問わず、総じて米ドル高の展開となった。

これらの動向は、通貨オプション市場の参加者がドル円の上昇を意識していることを示唆している。

ドル円の反落局面では、2つのサポート水準の攻防に注目したい。ひとつは147.00レベル、もうひとつは146.00レベルである。いずれの水準もサポートラインへ転換する可能性がある(下の1時間足チャート、黒矢印を参照)。

上で述べた状況を総合的に考えるならば、今週のドル円(USD/JPY)は、節目である150円を再びトライする展開を想定しておきたい。ドル円が150円をトライするシグナルとして注目したいのが、8月15日の高値149.40レベルの攻防である。

いずれにせよ、FRBの利下げペースに対する市場の思惑が修正されている状況を考えるならば、米ドル安シナリオの修正も迫られている。

ドル円が150円台へ上昇した後、反落の局面で150.00または149.40レベルがサポートラインへ転換する場合は、さらなる上値トライのサインと捉えたい。このケースでは、フィボナッチ・リトレースメント76.4%の水準151.53レベルを視野に上昇幅の拡大を想定しておきたい。

ドル円が先週4日の高値水準を突破すれば、フィボナッチ・リトレースメントの水準も上方にシフトする。その都度、最新の水準を確認したい。

そして日足チャートでは、MACDがドル円の強気相場に勢いが出始めていることを示唆している。RSIは買われ過ぎの水準付近へ到達しつつあるが、デッドクロスへ転じるムードにはない。

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