豪ドル円予想「上値トライに失敗。上値トライの可能性を残した状態。」FXチャート分析 2024/12/13

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豪ドル円予想「上値トライに失敗。上値トライの可能性を残した状態。」FXチャート分析 2024/12/13

【豪ドル/円】上値トライに失敗。98円台に乗せて終えれば一段の上昇へ。96円割れで終えた場合は下値リスクが点灯。

豪ドル/円は直近の日足が寄せ線に近い形の足で終え、寄り付き水準に戻して引けました。上ヒゲがやや長く、98円台乗せに失敗して押し戻されており、この反動で下値余地を探る動きが強まると見られますが、96.40-50,96.00-10にやや強い下値抵抗が出来ており、96円を割り込んで終えない限り、下値余地も拡がり難い状態です。買いは96.40-50まで引きつけて押し目買い。損切りは95.90で撤退です。売りは1日様子見か97.80-90まで引きつけて再度軽く戻り売り。損切りは98.20で浅めに撤退です。上値抵抗は97.30-40,97.80-90,98.20-30に、下値抵抗は96.40-50,96.00-10,95.70-80にあります。全て下抜けて終えた場合は下値リスクが点灯します。

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豪ドル円予想 上値トライに失敗 上値トライの可能性を残した状態

豪ドル/円相場は先週大きく続伸し、99円を一旦トライした。先週のコラムでも解説した通り、高値追う段階にあり、今週も続伸する公算が大きく、100円心理大台の通過を有力視している。

そして、実際はその通りの展開となった。2月2日の大陽線は前後の日足に比べ値幅が拡大していたため、事実上の「長大線」となったわけだ。その後上放れがあり、保ち合いの終焉を示し、一段と上値余地を拡大し、「倍返し」の計算では151円手前までの上昇があっても一応許容範囲内だった。この意味合いでは、今週再度151円の打診があってもサプライズではないが、やはり151円上の定着が難しいのではないかと思う。

強気基調について改めて振り返ると、先々週の値動きが大きかったと考えられる。先々週98.28円の高値打診をもってレンジ変動が終焉し、すでに上放れを果たしたことを示したため、先週のさらなる上値トライに繋がったのだろう。

ポンド/ドルは小陽線で終え、上値余地を探る動きに繋げていますが、上昇エネルギーの強いものではないので、大幅続伸にも繋がり難いと見られます。買いは1.2710-20の押し目待ちとします。損切りは1.2660で撤退です。売りは1.2790-00で戻り売り。損切りは1.2830で浅めに撤退です。上値抵抗は1.2790-00,1.2810-20,1.2850-60に、下値抵抗は1.2740-50,1.2710-20,1.2660-70にあります。1.2600を割り込んで終えた場合は再び下値リスクが高くなります。

南アフリカ・ランド(ZAR)も上値の重い展開が予想される。中国人民元が1年超ぶりの安値を更新するなど、来年から始まる第2次トランプ政権に対する懸念がぬぐえず、この影響が南アにも波及する可能性が高い。米国からの経済制裁だけではなく、米中の関係悪化による中国経済の停滞は、通商パートナーでもある南アにとっては不安要素。ZARの上値を抑えそうだ。また、市場の反応は限られているが、今週発表された7-9月期GDPが非常に弱い結果だったこともZAR売り要因。来週は10日に11月卸売物価指数(PPI)、11日にCPI、12日に南ア経済研究所(BER)の10-12月期インフレ見通しなど、インフレ関連の指標が多く発表される。

そもそも、豪ドル/円の回復ぶりは常に想定より早かったことも強気構造を固めた。2023年12月7日に急落し、一旦94円を割り込んだのは、米ドル/円の変動につられた値動きだった。大きく反落しただけに、基調が一旦「崩れ」、回復に時間がかかると思われたが、実際は想定より早期に回復し、強気構造を暗示していた。このような構造も目先の値動きによって証明されたことから、大きな視点で見ると整合性があったと言える。

言い換えれば、前述のフォールス・ブレイクアウトのサインが本物である以上、先週と同様の動きになるのではないか。豪ドル/円の騰勢はこれからも続き、またさらなる上昇モメンタムの強化に繋がる。そのため、100円心理大台の打診や通過を必然視し、上値を追う展開となる公算が大きい。

というのも、先々週までなかなか豪ドル/円は98円の大台を突破できずにいた。そのため、2月最初の週まで、ロング筋の力尽くしが観察され、一気に急落していた。また、ロングポジションの狼狽決済をもたらしたとも推測された。

豪ドルは上値の重い動きとなりそうだ。ただ、12月に入り流動性が悪化していることや、RBAの声明文次第でボラタイルに動く可能性があることには注意したい。

100円心理大台以上に定着できれば、102~105円も視野に入ってくるだろう。ただし、今週の上値ターゲットとしては、101円台に据え置くのが現実的であり、強気トレンドでも丁寧にフォローしていきたい。

今週発表された7-9月期の国内総生産(GDP)は前期比、前年比ともに予想を下回る伸びに留まったことで、豪州の中長期金利が低下。豪ドルも対ドルで約4カ月ぶりの安値を更新した。この結果を受け、市場では9-10日に予定されている豪準備銀行(RBA)理事会で、どのような見解が示されるのか注目している。RBAは物価上昇が緩和していることが確認されるまで政策金利を据え置くとの予想が大半で、11月の理事会でも「政策がより長期間制限的である必要、またはさらに引き締める必要があるシナリオを議論」と、利上げについても議論していた。また、ブロックRBA総裁は「コアインフレが目標を上回っており当面利下げしない」と11月末に述べている。ただ、GDPだけでなく10月の月次消費者物価指数(CPI)や今週発表されたメルボルンインスティテュートの11月インフレ指数が予想から下振れているように、インフレは抑制されつつある。タカ派だった声明文に変化が生じるかを確認することになりそうだ。なお、理事会後の11日にはハウザーRBA副総裁、12日にはジョーンズRBA総裁補佐、13日にはハンターRBA総裁補佐などの講演も予定されている。

4月5日の日足は一旦151円を下回ったものの、大引けは高く、3月21日陽線と同様、「スパイクロー」のサインを点灯しながら、底堅い推移を示唆していた。高値圏での保ち合いを継続しながら、典型的な「ブレイク待ち」のパターンとなり、上値志向の強さをかえって証明している。

日銀当局の為替介入なしという前提では、豪ドル/円が高値を更新していくには力不足だろう。先週4月4日に一旦高値更新を果たしたものの、大引けではかなり反落し、日足では「スパイクハイ」のサインを点灯させ、高値圏の圧力を証明した。ただし、3月20~22日の罫線の組み合わせで示した弱気サインの否定という形になった。つまり、高値更新した自体、「鬼より怖い一文新値」となったわけである。

実際のところ、2023年12月の急落があっても200日移動平均線の上に位置し、大局観として豪ドル/円は随分紆余曲折があったものの、総じて強気構造を維持してきた。この意味合いでは、先々週やっと上放れし、先週上値を追ったばかりなので、今週もその値動きが続く見通しである。

日銀当局の為替介入に対する警戒で先々週と同様、先週も値動きは限定的だった。しかし、週足では先々週の値幅を「かぶせた」形での陽線となり、これは上値トライの一環とみなせるだろう。

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