豪ドル/円 今日の見通し「欧米のPMIに注目!中国経済指標は予想以下でも反応薄そう」2024/12/16

豪ドル/円 今日の見通し「欧米のPMIに注目!中国経済指標は予想以下でも反応薄そう」2024/12/16

【最新号】

オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉

豪ドル(AUD)トレードに関わる現在までの相場トピック

・NY原油先物市場は反発。終値は前営業日比+1.27ドルの1バレル=71.29ドル(12月13日)。

<WTI原油・商品CFDチャートはこちら>

・12月12日発表の豪11月雇用統計は、雇用者数が3.56万人の増加と市場予想(2.50万人増)を下回った。失業率は3.9%で予想(4.2%)に反して前月から低下。労働参加率は市場予想や前月(67.1%)を下回る67.0%だった。

・12月10日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.35%で据え置きとなった。声明からは「政策は十分に抑制的である必要がある」などの文言が削除されていた。

・12月2日に発表された豪10月小売売上高は前月比+0.6%と市場予想(+0.4%)を上回った。

・11月27日に発表された豪10月消費物価指数(CPI)は前年比+2.1%(予想:+2.3%、前月:+2.1%)だった。また、CPIトリム平均は+3.5%で前月(+3.2%)から伸びが加速した。10月30日に発表された豪7-9月期CPIは前年比+2.8%(予想:+2.9%、前四半期:+3.8%)で予想以上の鈍化だった。

今日の豪ドル(AUD)トレード メインシナリオ

欧米のPMIに注目!中国経済指標は予想以下でも反応薄そう

本日は中国11月小売売上高と同鉱工業生産が発表される。市場は中国11月小売売上高が前年比+5.0%、同鉱工業生産が前年比+5.4%でそれぞれ前月(+4.8%、+5.3%)から伸びが加速すると予想している。中国当局は先週、2025年の景気刺激策を強化することを発表した。市場は来年の中国経済が好転すると期待をしていることから、本日発表の指標が予想を下回ったとしても、反応は一時的なものとなりそうだ。
その他では、本日はドイツやユーロ圏、英国、米国などの12月製造業購買担当者景気指数(PMI)が発表される。これらの国(地域)の11月製造業PMIはすべて好不況の分岐点となる50.0を下回っていた。それぞれの国(地域)で前月から改善を示すことができれば、資源国通貨の豪ドルにとって支援材料となるだろう。

豪ドル/円 最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

11:00 中国11月小売売上高・同湖工業生産
ドイツ、ユーロ圏、英国、米国 12月製造業PMI

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は曇り空に雨がぱらつき、豪ドル/米ドルは雨。

【情報提供:外為どっとコム】

<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>

  • ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
  • ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。

お知らせ:FX初心者向けに12時からライブ解説を配信

外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。

12時からのFXライブ解説 配信チャンネルはコチラ

 

 

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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。

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2029年1月の豪ドル円予想

また、27日も陽線の出現確率がユーロ/円で92%、スイスフラン/円で96%とかなり高く、英ポンド/円は78%、豪ドル/円は73%、ニュージーランドドル/円は77%と、主要な通貨ペアの多くで陽線の出現確率が高い「円安」のアノマリーが確認できます。

2029年1月の豪ドル円予想。当月始値 117.00、最低 117.00、当月最高 122.32。平均 119.21。月末 120.51。変更 3.0%。

2027年2月の豪ドル円見通し。当月始値 105.63、最低 102.50、当月最高 105.63。平均 104.46。月末 104.06。変更 -1.5%。

2028年2月の豪ドル円見通し。当月始値 115.15、最低 110.02、当月最高 115.15。平均 113.01。月末 111.70。変更 -3.0%。

特に豪ドルへの通貨分散を進める上では、次に挙げる4つの点が豪ドル相場のファンダメンタルズの安定を支える要因として注目されます。

2028年4月の豪ドル円見通し。当月始値 115.05、最低 113.31、当月最高 116.77。平均 115.04。月末 115.04。変更 0.0%。

最後に、2024年に向けた豪ドル相場の展望について考えてみましょう。2024年には世界的に一段のインフレ鈍化が進むと見込まれ、米国や豪州など主要国で利下げが広がる可能性が高いとみられます。

2028年9月の豪ドル円予想。当月始値 110.16、最低 108.87、当月最高 112.19。平均 110.44。月末 110.53。変更 0.3%。

2028年6月の豪ドル円見通し。当月始値 114.96、最低 109.84、当月最高 114.96。平均 112.82。月末 111.51。変更 -3.0%。

また、26日も豪ドル/米ドルとニュージーランドドル/米ドルの陽線の出現確率が90%と高く、米ドル/カナダドルは29%と低いので、「米ドル安」の傾向が確認できます。

日本は主に原材料をオーストラリアから輸入しています。その後、完成品、工業製品をオーストラリアに輸出しています。豪ドル対円相場が安定している背景には、オーストラリアと日本、両国の貿易黒字がごく僅かであることがあげ られます。

過去の豪州の利下げ局面の経験では、世界的な金融緩和によって投資家がリスク選好を強める環境(リスクオン相場)は豪ドル・円相場の追い風となる傾向がみられました(図11)。当面のところは米国の金融・財政リスクの行方を引き続き注視する必要があるものの、2024年に向けては主要国の金融緩和への転換などをきっかけに投資家のリスク選好度が改善に向かうかに注目が集まりそうです。

2028年11月の豪ドル円予想。当月始値 113.00、最低 113.00、当月最高 118.00。平均 115.07。月末 116.26。変更 2.9%。

最新の豪ドル円為替レート 97.7530円。日の範囲の 96.9315 - 98.1520円。前日 97.2055円。前日比 +0.56%。

2028年12月の豪ドル円見通し。当月始値 116.26、最低 115.25、当月最高 118.76。平均 116.82。月末 117.00。変更 0.6%。

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