今晩はFOMCに注目。昨日はダウ平均が267.58ドル安(-0.61%)と9営業日続落し、1978年以来の長期続落を記録したほか、S&P500が0.39%安と反落し、ナスダック総合も0.32%安と3日ぶりに反落した。翌日に米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表を控えて様子見姿勢が強まる中、11月小売売上高が予想を上回る強い結果となり、先行きの利下げを巡る不透明感が強まったことも投資家心理の悪化につながった。
今晩は取引時間午後に結果が公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)に注目が集まる。CMEのフェドウォッチ・ツールでは95%の確率で0.25%の利下げが予想されているが、景気の底堅さを理由に利下げが見送られるとの見方もあり、結果が注目される。また、市場では2025年に2回、又は3回の利下げを予想しており、公表されるFOMCメンバーのFF金利予想(ドット・プロット)や、会合後のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長記者会見にも要注目となる。
今晩の米経済指標・イベントはFOMC結果公表、パウエルFRB議長記者会見のほか、MBA住宅ローン申請指数、11月住宅着工件数、11月建設許可件数など。企業決算は寄り前にジャビル、ゼネラル・ミルズ、引け後にレナー、マイクロン・テクノロジーなどが発表予定。(執筆:12月18日、14:00)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
筆者が注目しているのが 雇用を含めた景気全般の見通しである
もっとも、25年の金融政策を巡る見通しははっきりしない。FRBが9月会合で公表した委員らの年末時点で適切だと考えるフェデラルファンド(FF)金利の水準を点で示した「ドットチャート」によると、25年末の予想中央値は3.375%と、0.25%の利下げが4回ある見立てだった。
純金利収入の見通しが厳しくなると公表した米金融大手JPモルガン・チェースの株価は大きく値を下げました。米連邦準備制度理事会(FRB)による金融引き締め長期化の恩恵を受け、同社は巨額の純金利収入を確保してきましたが、市場関係者の間では、景気の先行きが悪くなるとの懸念が浮上し、他行にも株安が波及しました。債券などの部門の収入が落ち込むとの見通しを示したゴールドマン・サックスも株安となりました。市場参加者の間では、ハイテク株から金融株などに資金が流れる足元の動きがいったん止まったとの見方が広がりました。
今回のFOMCでは、参加者の政策金利見通し(ドットチャート)が公表される。トランプ次期大統領就任後の不確実性もあり、金融市場の見通しも分かれる中で、委員らの見通しに関心が集まっている。
筆者が注目しているのが、雇用を含めた景気全般の見通しである。12月のFOMCでも連続利下げの期待が高まるなか、パウエルFRB議長が景気の先行きに対して警戒感を示せば、12月以降も連続利下げのペースを維持する可能性が外為市場で意識されるだろう。
FRBはFOMCで0.25%の利下げを決めるとみられている。一方、FRBがFOMCの結果とあわせて公表する参加者の政策金利見通し(ドットチャート)では2025年の0.25%の予想利下げ回数が9月時点(4回)から減ると予想されている。
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