東京市場は堅調か。米国株は横ばい。ダウ平均が小幅に上昇した一方、S&P500とナスダックは小幅に下落した。ダウ平均は15ドル高の42342ドルで取引を終えた。前日大幅安の反動で上昇して始まり、3指数とも大半の時間はプラスで推移した。ただ、長期金利が一段と上昇する中、終盤にかけて失速。安値圏で終了し、S&P500とナスダックはプラスを維持できなかった。FOMCと日銀会合を通過して日米金利差拡大が意識されたことや米国の長期金利が上昇したことなどから、ドル円は足元157円40銭近辺と円安(ドル高)に傾斜している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて60円安の39020円、ドル建てが40円高の39120円で取引を終えた。
米国ではマイクロン・テクノロジーが決算を受けて急落したが、エヌビディアはプラスで終えており、ナスダックは0.1%安にとどまった。きのうの日本株はマイクロンの時間外の急落を先んじて消化しているだけに、米国株が下げ加速とならなかったことは安心材料。ダウ平均は小幅高ではあるが11日ぶりに反発しており、これらを好感した買いが入ると予想する。ただし、今年の重要イベントを消化して来週以降の市場参加者は減少すると思われるだけに、高くなっても39000円より上は重いとみる。日経平均の予想レンジは38700円-39150円。
(小針)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
見通し 今日の株式見通し堅調か ダウ平均が11日ぶりに反発
*08:05JST 東証グロース市場250指数先物見通し: もち合いか 本日の東証グロース市場250指数先物は、もち合いを想定する。前日19日の米国市場のダウ平均は15.37ドル高の42,342.24ドル、ナスダックは19.93pt安の19,372.77ptで取引を終了した。連邦公開市場委員会(FOMC)で連邦準備制度理事会(FRB)が追加利下げペースの減速を示したことを受けた前日の急落は行き過ぎとの見方から買い戻しの動きが出た。朝方発表された7-9月期国内総生産(GDP)は上方修正され、新規失業保険申請者数も減少と経済活動の拡大が示されたことで長期金利が上昇、相場の重石となり伸び悩んだ。引けにかけて売りが優勢となり、ナスダックは下落に転じた。本日の東証グロース市場250指数先物は、もち合いを想定する。直近は売り買いが交錯し、各種移動平均線が同水準に収束するなど、方向感が乏しくなっている。ダウ平均が11日ぶりに反発したものの、ナスダックが伸び悩むなど外部環境が好転しているとは言えず、今晩米国で個人消費指標や12月のミシガン大学消費者マインド指数確報値を控え、模様眺めムードが強まりそうだ。朝方に11月の消費者物価コア指数発表を控えており、留意したい。なお、夜間取引の東証グロース市場250指数先物は前営業日日中終値比3pt高の624ptで終えている。上値のメドは635pt、下値のメドは615ptとする。
しかし、10月に入りテスラの株価はS&P500とは対照的に低迷している(下のラインチャートを参照)。テスラの2024年世界販売台数についてブルームバーグがまとめた予想では、中国勢とのEV競争により前年比でマイナス0.8%前後の減少が見込まれている。また、世界の生産台数は同比で8%前後の減少する見通しにあり、成長性の陰りが意識されやすい状況にある。
業績の見通し(ガイダンス)と新たな分野の成長戦略が投資家の期待を上回る場合、テスラの株価は短期的に再び上値を目指す可能性がある。一方、投資家の期待を下回る決算となれば、テスラの株価はさらに下値を目指す展開が予想される。
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