時間単位の有給休暇を導入すれば 有給休暇の取得率が高まるでしょう
有給休暇の取得を促す目的で計画年休を導入している企業も多いでしょう。しかし、時間単位の有給休暇は従業員からの申請によって付与すべきものであるため、企業側が取得日時を指定することはできません。
時間単位の有給休暇の管理を効率化するには、有給休暇の管理機能が備わった勤怠管理システム導入がおすすめです。
問題は、1日単位に満たない時間単位の有給休暇が残っている場合です。この場合は、変更後の労働時間に比例して有給休暇の時間数も変更します。
時間単位の有給休暇を繰り越す方法は2つあります。
時間単位の有給休暇制度の導入によって、1日単位での有給休暇が取りづらくなってしまう可能性もあります。まとまった休暇を取得して休養してもらうという有給休暇本来の目的から逸れてしまうことがないよう、注意しなければなりません。
時間単位の有給休暇を導入すれば、柔軟に休みを取得できる職場というアピールができ、社会的なイメージ向上にもつながります。ワークライフバランスを確保し、従業員の心身の健康を大切にしている職場であることが伝われば、就職したいと考える人も増えるでしょう。
時間単位の有給休暇を導入するなら、勤怠管理システムなどを活用して管理を効率化することが重要です。
有給休暇の管理が複雑になることは、大きなデメリットです。時間単位の有給休暇を導入すると、日数だけではなく時間という細かい単位で管理しなければなりません。管理が複雑になり、担当者の負担が増えるのはもちろん、計算ミスなどが発生する可能性もあります。
時間単位の有給休暇付与において、勤務時間がバラバラであることの問題点は、1日あたりの労働時間が固定されないことにより、付与する有給休暇の時間数が定まらない点です。
時間単位の有給休暇を導入すれば、有給休暇の取得率が高まるでしょう。時間単位での取得であれば、業務への影響も最小限に抑えられるため、休みづらかった人も取得しやすくなります。
ワークライフバランスを確保しやすいことも、時間単位の有給休暇を導入するメリットのひとつです。時間単位の有給取得を認めれば、午前の数時間だけ休む、仕事の合間に中抜けするなど、従業員はより柔軟に働けるようになります。
有給休暇には2年間の有効期限があるため、付与してから1年以内に使い切れなかった場合は、翌年度に繰り越すことができます。時間単位の有給休暇も同様です。
時間単位の有給休暇は半休と併用できます。時間単位年休と有給休暇制度による半休取得はまったく別の制度であることが理由です。
時間単位の有給休暇を導入することには、消化率が高まる、ワークライフバランスを確保できる、社会的なイメージが向上するなどのメリットがあります。それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。
昨今、多くの企業にとって、パート・アルバイトなどの非正規従業員は大きな労働力となっています。しかし、非正規従業員の場合、従業員ごとにシフトが異なるため、時間単位年休の運用に支障が出るケースもあるようです。なかには、日によって労働時間が変わる従業員もいるため、時間単位の有給休暇は慎重に付与しなければなりません。
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