ドル/円、157円を挟んで方向感に乏しい…市場は明日の植田日銀総裁による発言を警戒
欧米時間のドル/円予想レンジ:156.500-157.500円
東京市場のドル/円は、方向感に乏しい展開。仲値公示にかけて157.39円前後まで強含む場面もありました。ただ、日本株安が意識されて午後には一時156.89円前後まで下押しするなど157.00円を挟んだ値動きとなっています。
本日はクリスマスイブのため欧州圏の一部(ドイツ、スイスなど)は祝日です。また、米国の株式・債券市場は短縮取引となります。そのため、市場参加者が乏しくドル/円相場の動意は限られる公算が大きいと見られます。引き続き157.00円を挟んで方向感が定まりにくい値動きとなりそうです。
他方で、市場は明日の植田日銀総裁による講演に注目しています。先週、植田総裁による記者会見を受けて、追加利上げは来年3月以降になるとの見方が強まったことで円売りが加速しました。もし、1月会合における追加利上げの可能性を残すような発言があれば円買いで反応する可能性もあるため注意しましょう。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
12/24(火)
24:00 米12月リッチモンド連銀製造業指数
25:30 米5年債入札(700億ドル)
※☆は特に注目の材料
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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe)
2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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