ドル円午前の為替予想、海外市場はクリスマスで休場 植田総裁の講演に注意 2024/12/25

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ドル円午前の為替予想、海外市場はクリスマスで休場 植田総裁の講演に注意 2024/12/25

午前の為替予想は… 海外市場はクリスマスで休場 植田総裁の講演に注意

作成日時 :2024年12月25日7時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 研究員 中村勉

ドル円予想レンジ

156.600-157.600円

前日の振り返りとドル円予想

昨日のドル/円は156円台後半から157円台前半での小動き。米国の株式・債券市場が短縮取引だったほか、多くの市場参加者がクリスマス休暇に入っていることから閑散取引となった。
本日はクリスマスで日本と中国を除いた多くの主要国が休場となる。銀行間市場の取引もアジアタイム以降はほとんど止まることから、外為どっとコムをはじめFX会社のほとんどが夕方以降の取引を休止する。
そうした中で、本日は植田日銀総裁が講演を行う。先週の金融政策決定会合後の会見で植田総裁が追加利上げに慎重な姿勢を示したことで、急速に円安が進行。その後、日本政府高官からは円安けん制発言が相次いだ。先週の会見から大きな変化はないだろうが、早期利上げの可能性に言及するなどハト派色を緩める発言には注意しておきたい。

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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。

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ドル円午前の為替予想 海外市場はクリスマスで休場 植田総裁の講演に注意

Atsuko Aoyama[東京 24日 ロイター] -ドル/円ユーロ/ドルユーロ/円午後3時現在156.98/157.031.0396/1.0398163.15/163.20午前9時現在157.18/157.191.0402/1.0406163.45/163.47NY午後5時157.16/157.211.0405/1.0406163.51/163.57午後3時のドルは156円後半と、前日ニューヨーク市場の終盤から小幅ドル安/円高の水準で推移している。クリスマス休暇を控え全般閑散だったものの、5カ月ぶりの高値圏を推移する中、加藤勝信財務相の円安けん制発言が上値を抑制した。朝方は、米国のハイテク株高の流れを引き継いだ日経平均の動向や米金利の上昇がドル/円の支えとなったが、マイナスに転落した日経平均が下げを拡大すると、ドル/円も下押しされた。午前には加藤勝信財務相が円安進行について「行き過ぎた動きには適切に対応する」などと発言したことが伝わった。直後の反応こそ限定的だったものの「時間差をもって効いてきている」(為替ブローカー)との見方もあり、次第にドルの上値が重くなった。あすにかけて、クリスマス休暇で米国をはじめ多くの市場が休場か短縮取引となる。市場では「ドル/円のボラティリティーは急低下している。動意づく材料もなく、ドル/円は高値圏でとどまる」(都銀の為替担当者)との声も聞かれた。明日は日銀の植田和男総裁が経団連の審議委員会で講演する。市場では関心を寄せる声が多く、ニッセイ基礎研究所の上席エコノミスト、上野剛志氏は12月会合後の総裁会見で円安が加速したこともあり、明日の講演では「円安けん制のトーンを強めてもおかしくない。同じトーンならさらに円安が進みかねない」との見方を示した。

【NQNニューヨーク=稲場三奈】24日のニューヨーク外国為替市場で円相場は反発し、前日比15銭円高・ドル安の1ドル=156円95銭〜157円05銭で取引を終えた。クリスマスの祝日を控え小幅な値動きとなるなか、持ち高調整の円買い・ドル売りが優勢となった。

25日にクリスマスの祝日で休場となる前で、24日は休暇に入る市場参加者も多く、持ち高を一方向に傾ける動きは出にくかった。日銀の植田和男総裁は同日に日本経済団体連合会(経団連)が開く審議員会での講演を控える。植田氏が今後の金融政策運営についてどう説明するかを見極めたいとして、様子見の雰囲気もあった。

今回の講演時間が何時から行われるかは不明だが、昨年は13時過ぎには講演内容が日銀のホームページに掲載された。内容自体は日銀金融政策決定会合の声明文や会見をほぼ踏襲するものであり市場の動意は限られた。質疑応答などもないことで、本日の講演内容でサプライズを期待するのは難しいかもしれないが、これまでも植田総裁は予想外の発言を繰り返してきたことで注意は怠らないようにしたい。

24日の米株式市場でダウ工業株30種平均は前日比390ドル(0.90%)高の4万...

前週に南ア最大の貿易相手国中国の積極的財政政策や金融緩和政策の方針が示されたことによる景気回復期待とともに12/16に8円65銭へ上昇したものの、12/12と同水準からの上値の重さをあらためて認識。さらに、中国の景気対策に対する景気回復への懐疑的な見方に加え、12/18のFOMCの政策発表を前に12/17には利下げペースの鈍化が示唆されるとの警戒感から対ドルでの下落とともに8円45銭へ下落。さらに、12/18のFOMCではタカ派寄りの利下げと受け止められ8円41銭へ一段安となりました。ただ、現状維持を決めた12/19の日銀金融政策決定会合や予想以上にハト派的な見解を示した植田総裁の会見を受けた円安進行とともに8円61銭へ反発。ただ、12/20にはポジション調整のドル売りとともにドル円が155円台後半へ反落したことから8円51銭へ反落し8円54銭で取引を終えました。12/12以降の上値抵抗線として意識される日足・雲の上限(8円65銭)、下値支持線とされる基準線(8円42銭)のいずれに放れるか、主要各国がクリスマスによる休場で流動性が極めて低下する中、12/25の植田日銀総裁の講演や12/27の東京都区部12月消費者物価指数の結果に対するドル円の反応が注目されます。クリスマス休暇明け以降、年明けに向けて円キャリートレードの再開への期待が高まり、ドル円が160円を目指して円安進行となるか、植田総裁が円安による物価上昇への懸念を示すか注目されます。

植田総裁は先週の政策決定会合後の質疑応答で「オントラックにもかかわらず利上げをしなかったことで円安が進んでいることについての評価」を記者から質問されると、「輸入物価の対前年比でみると、割と落ち着いているという状況であることも考慮に入れた」と回答。また、ほかの記者から「10月末時点と比べても3円ほど円安に振れているように、円安が物価上振れをもたらすリスクというのは10月時点と比べて高まっている」ことへの見解についても、為替の影響が日本の物価やインフレ率に影響を与えていることは認識しているとしたが、現時点では「対前年比でみた輸入物価の上昇率が落ち着いている」と2度にわたって、現行水準の円安進行については許容範囲内と捉えられる発言を繰り返した。よって、このことが講演で否定されなければ、輸入物価が顕著に上昇過程を辿らない限りは円安を容認していると市場が受け取る可能性もあり、更なる円安リスクには備えておきたい。

なお、昨年の12月25日の東京時間のドル円のレンジは42銭だった。日経平均株価が上昇して始まったことでつけた142.56円が高値。東京仲値の値決め前から上値は重くなり、日経の上げ幅縮小で午後に142.14円まで下がったが、その後は142.40円近辺で落ち着いた。

本日の東京時間のドル円は、日本と中国以外の市場がクリスマス休場となることで閑散取引になると思われる。ただし、昨年の25日同様に日本経済団体連合会審議員会(経団連)で植田日銀総裁が講演を行うことで、ここでサプライズ発言が出ないかを見ていく必要はあるだろう。

24日のニューヨーク外国為替市場でドル円は小幅ながら続伸。終値は157.19円と前営業日NY終値(157.17円)と比べて2銭程度のドル高水準だった。米長期金利の指標となる米10年債利回りが一時4.6250%前後と5月30日以来の高水準を付けると円売り・ドル買いが先行。1時30分前に一時157.38円付近まで値を上げた。

ユーロドルは続落。終値は1.0399ドルと前営業日NY終値(1.0405ドル)と比べて0.0006ドル程度のユーロ安水準だった。ただ、クリスマス休暇で市場参加者が激減する中、狭い範囲内での推移にとどまった。今日の安値は1.0384ドル、高値は1.0410ドルで値幅は0.0026ドル程度だった。

日本の加藤勝信財務相は日本時間24日午前、足元で進む円安・ドル高について「行き過ぎた動きには適切に対応をとりたい」と発言。「投機的な動向を含め、市場動向を憂慮している。足元では一方的、急激な動きがみられる」とも述べ、円相場の支えとなる面があった。

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