【ドル/円】上値余地を探る動き。
直近の日足は値幅の小さい足で終え、方向性に乏しいものですが、トレンド自体は強い状態を保っており、下値余地が限られる展開が予想されます。日足の下値抵抗が155.60-70にありますが、155.50以下で終えた場合は“ニュートラル”な状態に戻して下値余地が若干拡がり易くなります。逆に157.70-80にやや強い上値抵抗が出来ていますが、これをクリアして終えれば158円台前半から158円台半ばまで上値余地がもう一段拡がり易くなります。
本日は海外市場がクリスマス休暇で休場となり、値動きが乏しい展開となりそうですが、植田日銀総裁の経団連審議会での講演が予定されており、内容如何では上下に振れる可能性もありそうです。(12:50頃の予定)
ドル買いは156.10-20の押し目待ちとします。損切りは155.40で撤退です。売りは様子見です。
日足の上値抵抗は157.70-80,158.40-50.158.80-90に、下値抵抗は156.40-50,156.00-10,155.20-30,154.70-80にあります。
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ドル円予想 ドル強気 上値トライの流れが継続
週足ベースで見た上値抵抗は140.80~90円、142.50~60円、143.60~70円、145.00~10円に、下値抵抗は138.50~60円、137.70~80円、135.80~90円にあります。全て下抜けて越週した場合は132~133円方向への新たな下落リスクが生じます。31週移動平均線、62週移動平均線は134.86円と135.28円に位置し、短・中期トレンドをサポート中です。
ユーロ/円は反落。前日の上げ幅を失っていますが、下値を切り上げる流れを維持しています。160.70-80に日足の抵抗がありますが、これを割り込んで終えた場合は156.18を基点とする超短期的なサポートラインを下抜けて下値リスクがやや高くなります。159.70-80の抵抗を割り込んで終えた場合は、短期トレンドが変化して157~158円台の下値抵抗をトライする動きへ。可能性がまだ低いものの、156円も割り込んで終えた場合は、新たな下げトレンド入りの可能性が高くなり、ユーロの下落幅拡大に繋がり易くなります。逆に164円超えで越週した場合は、“強気”の流れに戻します。買いは160.40-50まで引きつけて。損切りは159.80で撤退です。売りは様子見か162.10-20で軽く戻り売り。損切りは162.60で浅めに撤退です。上値抵抗は162.10-20,162.50-60,162.90-00,163.30-40に、下値抵抗は160.70-80,160.30-40,160.00-10,159.70-80にあります。
英経済はガス価格の高騰が家計を圧迫して経済を直撃しており、ゼロ成長が続いています。また、スナク政権が財政緊縮路線にあることも英国経済の足を引っ張る要因とされています。ファンダメンタルズ面では買い材料に乏しい英ポンドですが、英日金利差拡大傾向を反映して英ポンド/円は上値トライの動きが継続中です。
週足を見ると2022年10月に付けた148.40円を基点として上値を切り下げて来たレジスタンスラインAを上抜けた位置と保っていることや、2022年3月に付けた124.40円と2023年3月に付けた138.83円の直近安値を結ぶ中期的なサポートラインBを上抜けており、短・中期トレンドは“ユーロ強気”の流れにあります。これらのトレンドラインAは143.40~50円に、サポートラインBは141.60~70円に位置し、短・中期トレンドをサポートしています。
5月31日に発表された豪4月消費者物価指数(CPI)は前年同月比6.8%と再びインフレ加速の兆候を示し、次回の会合での利上げ継続の可能性が意識されています。労働市場は堅調ですが利上げによる経済への悪影響が懸念されており、豪ドルは対米ドルでは“豪ドル弱気”の流れが継続中、対円では金利差拡大傾向を映して堅調に推移しています。
週足の上値抵抗は175.00~10円、177.30~40円、177.90~00円に、下値抵抗は173.30~40円、172.00~10円、170.50~60円。168.00~10円にあります。31週移動平均線、62週移動平均線は164.50円と163.76円に位置し、中期トレンドをサポートしています。
週足を見ると、2022年10月に付けた172.13円を基点として上値を切り下げてきたレジスタンスラインAから上抜けた位置をキープし、また、2020年3月に付けた124.10円を基点として下値を切り上げて来た中・長期的なサポートラインB及びCからも上抜けた位置を保っており、短・中期トレンドは非常に強い状態にあります。
直近の週足を見ると、実体が小さく、下ヒゲのやや長い“タクリ足の陽線”で終えており、下値トライに失敗した形で越週しました。この足が、2023年1月に付けた86.06円を基点とするサポートラインAに跳ね返されたことや、2022年9月に付けた98.60円を基点として上値を切り下げて来たレジスタンスラインBにも跳ね返されており、短期トレンドは“豪ドル強気”の流れにあります。
また、2025年1月まで米債務上限の効力を停止する法案が可決されたことも米ドル買いへの安心感に繋がっています。こうした中で円は主要通貨に対して独歩安の展開となっています。その背景には欧米との金融政策格差や、2022年の貿易赤字が過去最大の21兆円を超えるなど、構造的な問題もあると見られます。
週足ベースで見た上値抵抗は、92.50~60円、93.00~10円、95.00~10円に、下値抵抗は90.00~10円、88.00~10円にあります。31週移動平均線は90.89円に位置し、短期トレンドをサポート中ですが、62週移動平均線は92.15円に位置しており、若干上抜けていますが“ダマシ”の範囲内です。93.00円超えで越週した場合は一段の上昇へ、逆に90円を割り込んで越週した場合は、新たな下げトレンド入りの可能性が高くなります。
ドル/円、小反落。ドル強気を維持。クロス/円、上値抵抗に注意。
豪ドルは対円で上昇トレンドを維持、対米ドルでも小確りの展開となっています。
一方、上値は140.80~90円に今週足の上値抵抗がありますが、これを上抜けて141.00円超えで越週した場合は、新たな上昇トレンド形成の動きが強まり易くなり、144~145円方向への一段の米ドル上昇に繋がり易くなります。
週足ベースで見た上値抵抗は150.50~60円、151.00~10円、153.30~40円、154.50~60円に、下値抵抗は150.00~10円(上値抵抗として働く可能性が点灯中)、149.00~10円、147.20~30円、145.40~50円にあります。31週移動平均線、62週移動平均線は144.13円と141.77円に位置し、中期トレンドは、“ユーロ強気”の流れにあります。
米経済は強い労働市場や消費に支えられており、市場予想以上に底堅い状態が続いています。潜在的な米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ継続観測もあって、米ドルは全面高の展開となっています。
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