日経平均株価は大幅続伸。寄り付きからじりじり上値を伸ばす展開となり、ほぼ高値引けの陽線を形成した。10日移動平均線(39178円 12/26)を上回り、39500円台を回復した。
RSI(9日)は前日の30.3%→52.5%(12/26)に上昇。上向きとなった5日移動平均線(39119円 同)が押し上げる展開に期待したい局面であり、終値ベースの直近高値である12/12高値(39849円)を超えられるかに注目したい。
上値メドは、12/17高値(39796円)、12/12高値(40091円)、10/15高値(40257円)、心理的節目の40500円などがある。下値メドは、25日移動平均線(39010円 同)や200日移動平均線(38678円 同)、100日移動平均線(38175円 同)、心理的節目の38000円、10/2安値(37651円)などがある。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
テクニカル 日経平均株価テクニカル分析強い陽線で10日線を上回る
移動平均についてもう少し踏み込んで解説してみましょう。テクニカル指標というのはそれぞれ弱点があるので単体で使うのは好ましくありません。 その意味では、それぞれの弱点を補うために各種シグナルにフィルターを適用することは有効な手段となります。
25日線は9月中旬以降、右肩上がりが続いている。「超短期のトレンドを示す5日移動平均が25日線を上回っているのも、相場の強さを示している」(大和証券の佐藤光シニアテクニカルアナリスト)という。28日はある個人投資家が「25日線まで下げた場面で、押し目買いを入れた」と明かすように、下値支持水準として25日線の存在感は増している。
どんなテクニカル分析でも100%未来を予測できるわけではないから、誤ったシグナル(ダマシ)が出ることもあるよね。
テクニカル分析とは、過去の値動きや出来高などから、今後統計的に起こる可能性が高いことを予測するものです。投資判断を行う上でとても参考になりますが、必ずそうなるとは限りません。
私は2013年まで25年間、ファンドマネージャーとして1000億円を超えるファンド運用に携わってきました。テクニカル分析を大いに参考にしましたが、テクニカル分析だけに頼って投資判断をすることはありませんでした。
28日の日経平均株価は前日比9円安の2万2486円と小幅に続落した。半導体需要のピークアウト懸念などで関連株が売られた割には、続落とはいえ底堅い印象も残った。日経平均は取引時間中に一時、132円安の2万2363円まで下げたが、テクニカル分析では25日移動平均割れ目前でピタリと下げ止まった。25日線を強い下値支持水準として意識する投資家は多く、28日の安値近辺では押し目買いが増えた。
だからこそ、各テクニカル分析でどのような状況でダマシが発生しやすいのか、また、それを回避するための手法を知っておくことが大切だね。
25日移動平均は、過去25営業日間の終値を単純平均した代表的なテクニカル指標のひとつだ。1カ月間の営業日とほぼ重なり、過去1カ月間の投資家の平均買いコストと考えることができる。上回っている限りは、過去1カ月に買った投資家の間で利益が出ている持ち高が多いことを示している。
今後の日本株はどちらに向かうのか。みずほ証券の三浦豊シニアテクニカルアナリストが注目するのが米ダウ工業株30種平均のチャートだ。現時点で25日線を上回るダウ平均が「大幅に調整してこの水準を下回ってくると下落基調に転じたとの見方が広がる。そうなると日経平均も25日線を下抜けする可能性が高い」と警戒している。
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