午前の為替予想は… 半年ぶり159円台は米雇用統計がカギに
作成日時 :2025年1月10日7時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
ドル円予想レンジ
157.000-159.300円
前日の振り返りとドル円予想
昨日のドル/円は終値ベースで約0.2%の小幅安。米長期金利の上昇が一服する中、ドル売り・円買いがやや優勢だった。なお、前日に8カ月ぶりの水準に上昇していた米10年債利回りは、一時5bp(0.05%ポイント)程度低下したが、クローズにかけて持ち直した。ドル/円も一時157.50円台へと弱含んだが、利回りの持ち直しにつれて158円台を回復した。本日は、米12月雇用統計が最大の見どころとなる。市場予想は非農業部門雇用者数16.5万人増、失業率4.2%、平均時給前年比+4.0%などとなっており、米労働市場が依然として堅調であることを示すと見られている。ドル/円が8日に付けた158.55円前後を超えて半年ぶりの159円台へ上伸する手掛かりとなるか注目だ。もっとも、12月は前半を中心に米新規失業保険申請件数が増加するなど、労働関連の経済指標はやや軟化が目立つ。12月雇用統計が期待したほどの結果にならないリスクもそれなりにありそうだ。ドル/円が反落した場合は、日足一目均衡表の転換線(157.28円前後)が下値支持となるか注目したい。
今朝 最新のドル/円チャート
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株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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