アメリカの金利上昇は継続する可能性が高いが、上昇余地は限られてくる【明快!テクニカルレビュー】
動画配信期間:公開日から3カ月間
動画目次
0:00 はじめに
0:59 ドル円分析
1:18 ユーロ円分析
1:49 ポンド円分析
2:30 豪ドル円分析
2:59 ユーロドル分析
3:20 ポンド米ドル分析
3:56 豪ドル米ドル分析
4:10 まとめ 金利上昇余地は限られる
ポイント解説
# 市場分析のポイント
1. 全体的な市場環境
– 米雇用統計の結果を受けて、米ドルの金利が急上昇
– トランプ政策(減税・関税引き上げ)によるインフレ懸念
– アメリカ株式市場は割高感から下落傾向
2. 通貨ペアの分析
– ドル円:比較的安定した値動き
– ユーロ円:弱含みの傾向
– ポンド円:チャートが悪化、12月上旬以来の安値水準
– 豪ドル円:弱い動き、長期移動平均線に届かず
3. 対ドル通貨ペアの状況
– ユーロドル:週末にかけて安値更新
– ポンドドル:安値を更新続ける
– 全体的にドル高傾向が強い
4. その他の市場
– 原油:上値を抜けて強い動き
– 株式:アメリカ株は割高感から売り圧力
– 日本株:アメリカ株と比較して割高感は低い
# 結論
1. 短期的にはドル買いのポジションが有望
2. アメリカの金利上昇は継続する可能性が高いが、上昇余地は限られてくる
3. 株式市場では、アメリカ株よりも日本株が相対的に良好
上がる原油相場・下がる米株…!今日の売買方針
動画の概要
# CFDと株式市場の分析
## 原油の状況
– 週末に一気に上昇、高値圏まで到達
– 買いにくい水準まで上昇しているものの:
– 中期・長期の移動平均線がゴールデンクロスを形成
– 実態は昨年10月以来の水準まで上昇
– 売る理由は特になし
– 下落・上昇どちらの場合も、売り方の買い戻しが先行する可能性が高い
## 株式市場の状況
– アメリカ株:
– 先週金曜日に陰線で安く引ける
– リスクに対して不適切な価格設定(リスクを無視したプライシング)
– 割高感が顕在化し、売られる展開
– チャート的に買いにくい状況
– 日本株:
– アメリカ株と連動して売り方向
– ただし、アメリカ株と比較して割高感は低い
# 結論
1. CFDトレードとしては原油買いを推奨
2. 株式売りの場合は、日本株よりもアメリカ株の売りを推奨
3. 全体的にチャートの動きに素直に従う戦略を採用することが望ましい
大手銀行で為替・債券・スワップ市場のチーフディーラーとして活躍した経験を持つ百戦錬磨のプロトレーダー、井上義教氏が、毎週掲載される「FX ウィークリーテクニカルレポート」のレビューを明快に解説いたします!
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「FX ウィークリーテクニカルレポート」
お知らせ:FX初心者向けに12時からライブ解説を配信
外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。
井上義教 氏
株式会社チャートリーディング 代表取締役 昭和39年東京都生まれ。 昭和63年大阪大学経済学部卒業、同年大和銀行入行、平成3年よりロンドンの証券現法にてディーリング業務に従事。 平成15年に退社するまで為替・債券・スワップ市場を歴任、チーフディーラーとしてチームを統括。 平成28年 株式会社チャートリーディング設立とともに代表取締役に就任。
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ドル円 我慢のドル買い米雇用統計で米金利上昇したが上昇余地は限られる 2025
米ドル/円の週間値幅が2円未満の小幅となったのは、7月第1週以来のことになります。週間値幅は先々週も2.2円の小幅となり、米ドル/円の小動きが続きました(図表1参照)。
CFTC統計による投機筋の円ポジションは、15日現在で3.4万枚の買い越し(米ドル売り越し)でしたが、120日MAを大きく上回りそうになると、円買い・米ドル売りから円売り・米ドル買いへポジションの転換に向かう可能性があります(図表4参照)。
これに耐えられなかったのが米国株で、10日のダウは700ドル安、S&P500とナスダックも1.5%安を超えて売られしました。ドル/円は半年ぶり高値を更新しましたが、株安を受けたクロス円の下落が効いて結局は157円台へ反落。
<ポイント> ・先週の米ドル/円は、一時8月1日以来の150円台に乗せたものの、週間値幅は7月第1週以来の2円未満にとどまる小動きとなった。
その意味では、日米金利差とは別に、120日MAは米ドル/円のテクニカルな分岐点として注目されるのではないでしょうか。
外国為替市場で1ドル=150円の節目を巡る駆け引きが続いている。円売り・ドル買いが強まった背景にあるのは、急速に広がる米国経済の軟着陸期待だ。米国債市場で10年債と2年債の利回り差が拡大し、景気後退への不安が和らいだ。もっとも日本の利上げと米国の利下げという構図自体は変わらず、今年夏のように大幅な円安・ドル高局面が再現されるとの見方は増えていない。
このような米ドル/円の動きは、基本的には日米10年債利回り差との相関が続いたものでした(図表2参照)。
先週の米ドル/円は、一時8月1日以来となる150円の大台に乗せる場面があったものの、安値が148.8円、高値は150.3円といった具合で最大値幅は2円未満にとどまりました。
7月下旬に米ドル/円が120日MAを割り込んだ局面では、ヘッジファンドの取引を反映しているCFTC(米商品先物取引委員会)統計による投機筋のポジションは、当時の大幅な売り越し(米ドル買い越し)は急縮小に向かいました。これは、120日MAがヘッジファンドの売買転換点の目安になっている可能性を示すものでしょう。
・今週の米ドル/円予想レンジは147~152円だが、2円程度のレンジを中心とした小動きが続く可能性もありそう。
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