パルG創業者に特別功労金 31億円
パルグループホールディングス(GHD)は14日、5月28日に取締役を退任する創業者の井上英隆相談役に特別功労金として31億5800万円を支給すると発表した。同日開く定時株主総会で決議する。井上氏は1973年の創業から2024年3月に会長職を退くまで、雑貨店「3COINS」や数多くのアパレルブランドを育てた。
パルグループホールディングス(HD)は、5月28日付で取締役を退任する創業者で元会長の井上英隆氏(89)に対し、特別功労金31億5800万円を支給すると発表した。同日付の株主総会での承認を経て実行する。
井上英隆氏は、1973年にスコッチ洋服店からカジュアルファッション部門を分離独立させてパルを設立。「チャオパニック(CIAOPANIC)」や「ラシット(russet)」といったブランドを立ち上げ、最近では「スリコ」こと雑貨ブランドの「スリーコインズ(3 COINS)」をローンチしている。2016年にはパルグループHDを設立し、持株会社体制に移行、ナイスクラップやノーリーズなど8社がその傘下となっている。
特別功労金は25年2月期の連結決算で特別損失として計上する。パルGHDは特別功労金の支給について「役職員とともに事業成長と健全な財務基盤の強化に尽力してきた功績と、在任中の労に報いるため」と説明した。
井上氏は1973年にパルを創業し、50年以上にわたって経営の舵を取った。仕入れ型からSPA(製造小売業)への移行、プチプラ雑貨「スリーコインズ」をはじめとした新規事業への挑戦など、時代の先を読んだ変革を推進。同社を連結で売上高1925億円、営業利益186億円、従業員約7000人の企業グループに発展させたことを評価し、支給を決めた。
パルグループHDは、代表取締役として50年以上にわたって同社を牽引してきた井上英隆氏に対する功労として今回の支給を決定した。今回支給する特別功労金は、2025年2月期決算において特別損失として計上する。
私たちパルグループは、人間生活の基本である「衣・食・住」のうち、「衣」(衣料)を主たる事業とする者として、単に公正な競争を通じて利潤を追求するという経済的主体のみならず、広く人々の日常生活にとって有用な存在であり続けたいと考えております。
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