ガソリン180円台 今後値上がりへ
「めちゃくちゃ高いけど、必要だから仕方ない。できるだけ使う量を減らすしかないね」。8月中旬、埼玉県内のガソリンスタンドで給油していた60代の男性は、ガソリン価格の先行きを不安視する。店頭には「レギュラー 175円」の表示。食料品や電気代など他の生活必需品の値上げも続く中、ガソリン価格の値上がりが続けば負担感は強まる。
レギュラーガソリン1リットル当たりの全国平均小売価格が180円を超え、過去最高だった2008年8月以来、約15年ぶりの高値が続いている。こうした事態を受け、岸田文雄首相は22日、9月末で期限を迎えるガソリン価格抑制のための補助金を継続する方針を固めた。ガソリン価格はどうなるのだろうか。
14日時点のレギュラーガソリン価格は、政府が石油元売り会社に支給している補助金により、16円60銭の抑制効果があったという。
経済産業省は15日、ガソリン価格を抑えるため石油元売り会社に支給している補助金が16日から1リットル当たり前週比90銭縮小し16円50銭になると発表した。補助の縮小により、現在180円程度の店頭小売価格の全国平均は今後5円程度上がる見通し。物価高が続く中、冬場の家計に負担となりそうだ。
資源エネルギー庁によりますと、今月14日時点のレギュラーガソリンの全国の平均小売価格は1リットルあたり180円70銭で、前の週より10銭高くなりました。2週ぶりの値上がりです。16日から補助金が縮小されるため、今後185円程度の歴史的水準に値上がりする見込みです。
経産省の試算によると、8月21日のガソリン価格は補助によって12円抑えられたという。補助がなければ、全国平均小売価格は195円70銭だったことになる。原油価格や為替の水準が現状のままだと仮定すると、補助がなくなる10月以降は190円台となる可能性が高かった。
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