大陽線引け。16日安値をわずかに割り込み、12月13日以来の安値を更新したが、すぐに反発した。ただ16日高値には届かず、2日間大きなレンジの中で上下を繰り返した。
本日は16日高値近辺で売りで臨み、日足・雲上限か低下してきた転換線で手仕舞い。余裕がある場合は162円に並ぶ重要なポイント(90日線162.17円、基準線162.32円、21日線162.56円)まで引き付けるか。
レジスタンス1 161.09(1/16高値)
前日終値 160.56
サポート1 159.73(1/17安値)
(山下)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
一目均衡表は テクニカル分析用のインジケーターです
FXにおける「雲」は、日本で生まれたテクニカル分析手法である「一目均衡表」に用いられます。一目均衡表でもっとも大事な要素であるため、しっかりと身につけておく必要があります。雲はトレンドを判断するために必要となるローソク足の支持線や抵抗線となってくれるものであり、トレンドラインはローソク足の安値同士・高値同士を結ぶことによって見えてきます。たとえば、買いポジションを持っている人が多い相場状況である場合には、相場が下がってほしくないといった心理状態を表しています。そうした投資家たちの心理を表すものとして、雲が形成されます。
テクニカルポイント ユーロポンド、一目均衡表の雲を上抜ける0.8430 200日移動平均0.8389 エンベロープ1%上限(10日間)0.8358 現値0.8354 一目均衡表・雲(上限)0.8352 ボリンジャーバンド 2σ上限(21日間)0.8350 100日移動平均0.8335 一目均衡表・雲(下限)0.8312 一目均衡表・転換線0.8306 10日移動平均0.8292 一目均衡表・基準線0.8289 21日移動平均0.8225 ボリンジャーバンド 2σ下限(21日間)0.8223 エンベロープ1%下限(10日間) ユーロポンドは昨年12月から上値を抑えられていた0.83台半ばを上抜けてきている。0.8335-0.8354の範囲にある一目均衡表の雲を上抜けた。RSI(14日)は61.7に上昇、買いバイアス優勢圏内に入ってきている。まずは、一目均衡表の雲上限がサポート水準として機能するのかどうかを確認したい。
テクニカル分析用のインジケーター(テクニカル指標)は海外発のものが多いなかで、一目均衡表は日本人によって考案されたものになります。海外にも逆輸入されているもので、「ichimoku」として親しまれています。一目均衡表の優れている点は視覚的に判断しやすく、現在の相場状況が上向きであるのか下向きであるのかといった方向感と強弱が分かります。多くのテクニカル分析がチャートの縦軸である「価格」を重視しているのに対して、一目均衡表では横軸である「時間」にも注目しています。それによって、価格とともに相場が変化していくタイミングを示唆しています。一目均衡表を正しく判断することによって、エントリーポイントを見逃しにくくなるのではないでしょうか。
一目均衡表は、テクニカル分析用のインジケーターです。雲を見るうえで理解しておくべき一目均衡表の特徴や習得すべき必要性について説明します。
一目均衡表は、株式評論家の細田悟一氏が一目山人というペンネームで戦前に発表したテクニカル指標です。外国人FXトレーダーにも「東洋の神秘」として注目され、今では「ローソク足チャート」とともに日本で生まれ、世界的に有名になった定番指標として知られています。
トレーダー間の判断の違いに対処するため、多くのトレーダーが共通して意識するツールやテクニカル分析手法を活用してみましょう。
一目均衡表がほかのテクニカル指標とまったく違う部分は、為替レートやその平均値を未来や過去にずらして、「雲」や「遅行線」を描画し、売買判断に使用するところです。二次元のチャートに過去や未来という三次元的な奥行きを持たせている点は、世界で唯一無二、オンリーワンの指標といっても過言ではないでしょう(図1)。
一目均衡表はすべてを習得するのが難しいテクニカル指標であると言われています。一目均衡表の考案者である一目山人による解説本は全7巻があるものの、一部の本は絶版になっており、現在完全に習得した人はほとんどいないとされています。ただし、時間論・波動論・値幅観測論などの理論があるものの、実際の使用にあたっては、一目均衡表を完全に習得する必要性はあまりなく、おおまかな概念の理解とシグナルさえ押さえておけば充分役立てることが可能です。
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