ドル円予想「下値リスクを残した状態。」FXチャート分析 2025/1/21

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ドル円予想「下値リスクを残した状態。」FXチャート分析 2025/1/21

【ドル/円】下値リスクを残した状態。強い下値抵抗にも注意。

直近の日足は陰線で終え、小反落して引けています。下げエネルギーの強いものではありませんが、調整下げ局面から抜け出しておらず、下値リスクを残した状態です。157.20-30の抵抗を実体ベースで上抜けて終えれば下値リスクが若干後退しますが、158.50-60の抵抗をしっかり上抜けて終えるまでは“ドル強気”に変化せず、上値余地も拡がり難いでしょう。一方下値も、154円台に強い抵抗が控えており、調整的なドル下げに留まるなら154円台を大きく下抜けない可能性が高くなりますが、154円を割り込んで終えるか153.50-60の抵抗を下抜けた場合は、調整下げの範囲内から逸脱して151~152円台まで下値余地が拡がり易くなります。

 

ドル買いは様子見か154.00-10まで引きつけて。損切りは153.40で撤退です。売りは156.30-40で戻り売り。損切りは157.10で一旦撤退です。

 

日足の上値抵抗は156.30-40,156.90-00,157.20-30,157.80-90に、下値抵抗は155.00-10,154.70-80,154.00~154.20にあります。

© 2025オフィス フレア/川合美智子
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ドル円予想 下値リスクを残した状態 FXチャート分析

そうした事情もあってか、政府・日銀は計2回、総額約9兆8千億円の大規模為替介入に踏み切りました。しかし、介入を決断した背景には、こうした事態を招いた責任感以外にも理由がありそうです。というのも、今回介入に踏み切った水準を抜けると、ドル円には当面目ぼしいチャート上の節目が見当たらないのです。

週足を見ると、2022年10月に付けた151.95円と6月に付けた戻り高値145.07円を結ぶトレンドラインAを上抜けて新たな上昇トレンド形成の流れにあります。このAは142.50~60円に位置しており、強い下値抵抗として働いています。

「日興FX」には、取引手数料はかかりません。ただし、当社が提示する通貨の価格の売値と買値の間には差額(スプレッド)があります。また、非対円通貨取引においては円貨への換算に伴うスプレッドがあります。スプレッドは、市場の状況によって変化しますので常に一定ではありません。お客さまの約定結果による実質的なスプレッドは当社が広告で表示しているスプレッドと合致しない場合があります。当社が広告で表示しているスプレッドはお取引の際のスプレッドを保証するものではありません。

週足ベースで見た上値抵抗は184.00~10円、185.10~20円、186.00~10円に、下値抵抗は181.60~70円、180.80~90円、179.80~90円にあります。31週移動平均線、62週移動平均線は175.40円と169.08円に位置しており、中期トレンドは“ポンド強気”の流れに変化ありません。

■しかし、こうした「安い円を更に売る」理由は、足元では急速に解消しつつあります。例えば、ここ数年、ドル円と高い相関を保ってきた日米の実質長期金利差(10年国債利回り)は、ここもとの円金利の上昇でにわかに縮小しつつあります(図表5)。また、中国景気の悪化やサプライチェーンの混乱が落ち着いたことから原油価格は大きく調整しており、日本の貿易赤字は大きく縮小するとともに、経常収支は大幅な黒字基調に回帰しています。

これまでの強い金融引き締め策により国内経済は底這い状態にあり、今回の利上げ見送りを受けて英ポンドは続落しています。一方で、対米ドルでは1.20~1.21ドル台の節目に到達、対円でも中期的な下値抵抗ポイントである180円台までの下落を見ており、短期的には180円台を割り込んで終えない限り、下値余地が限られる可能性が生じています。

FX取引において今後の相場を予測する際に用いられる分析手法は大別すると2つに分けられます。一つが、経済活動や資金需給(資金の流れ)の基本的な要因や情報を基に分析を行うファンダメンタルズ分析。そしてもう一つが、チャートやテクニカル指標を用いるテクニカル分析です。一般的にファンダメンタルズ分析が中長期のトレードに適しているのに対し、テクニカル分析は超短期から中長期まで幅広く応用することが可能です。ここではテクニカル分析において主役ともいえるチャート分析の使い方を解説していきます。

先般の大規模介入で当局が死守した1ドル160円という水準は、チャート的には「超円安」への流れを阻止する、ギリギリの防衛ラインと見ることができそうです。このため、短期的には市場と当局の「痺れる神経戦」が続くこととなりそうです。とはいえ、ファンダメンタルズから大きく乖離して見える現在の「行き過ぎた円安」は、その持続性に疑問があるだけでなく、その後の「円高シナリオ」の振れ幅を増幅する可能性があります。特に、日米の短期金利差が5%を下回ってくる局面では、為替市場でのボラティリティ上昇をきっかけに「思いがけない円高」が生じる可能性があるため、その動向には注意が必要でしょう。

また、ベイリー総裁も「利上げ終了を宣言する時期ではない」と表明しており、FRB、ECBとは一線を画したスタンスとなっています。インフレ緩和の兆しは窺えますが、さらなる利上げの可能性を残した状態です。英経済は底這い状態にあり、ファンダメンタルズ面での弱さを反映して、対米ドルでは弱含みに推移しており、対円でも184円台を高値として調整下げ局面に入っています。

■このため、ドル円が160円20銭のチャート上の節目を抜けて、明確な「円安ドル高トレンド」が確認されると、プラザ合意前のドル高値である262円80銭を目指す、「超円安相場」が始まっても決して不思議ではない状況でした。まさに、奈落の底へと突き落とされる直前に踏みとどまり、「地獄の窯」の中を覗きかけた格好です。そう考えると、当局の担当者が連休返上で為替介入にいそしんだのも、やむを得なかったと言えそうです。

週足ベースで見た上値抵抗は、182.50~60円、183.30~40円、184.00~10円、186.70~80円に、下値抵抗は179.40~50円、177.00~10円、176.50~60円172.80~90円にあります。31週移動平均線、62週移動平均線は169.28円と166.60円に位置しており、中期トレンドをサポートしています。

週足を見ると、2023年3月に付けた86.06円を基点として下値を切り上げる流れを維持しており、このサポートラインAは94.30~40円に位置しており、短期トレンドをサポートしています。また、6月に付けた97.67円を直近高値として上値も切り下げて来たトレンドラインBからも上抜けた位置を保っており、短期トレンドは“豪ドル強気”の流れにあります。

週足を見ると、3月に付けた86.06円を基点として下値を切り上げる流れを維持していますが、6月に付けた97.67円を直近高値として上値も切り下げており、下値リスクを残した状態です。値動きが収束し始めていることから、そろそろ一方向へ抜け出してもおかしくありません。

米国経済の底堅さと米連邦準備制度理事会(FRB)による金融引き締め長期化観測で米ドルは全面高の展開となっています。米10年債利回りは一時2007年10月以来の4.68%台まで上昇しており、金利上昇を嫌気して株式市場は下落基調にあります。FRBはインフレ鎮静化を最優先し、年内にも追加利上げの可能性を示唆しており、金融政策面から見れば米ドル高の流れは今暫く続く可能性が高い状態です。

上値も、8月に付けた186.77円を直近高値として上値を切り下げる流れにあり、このトレンドラインBが184.00~10円に位置していることから、184円台を回復して越週するまでは下値リスクを残した状態です。また、179円台で越週した場合は新たな下げトレンド入りの可能性が点灯して175円方向への一段の下落リスクが生じます。

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